東京の片隅から
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「呉清源 極みの棋譜」を見る。久しぶりの田壮壮映画。前回見たのが「青い凧」の封切りだから・・・14年ぶり?(爆) 基本的なスタンスは変わってないなぁ、というのが第一印象。静かな映像、モノローグで場面をつなぐ手法、必要最小限まで削ったストーリー。ライティングが美しい。それになんといってもチャン・チェンが格好良いこと!端正な横顔、姿勢のいい姿を見ているだけで目の保養(笑) 見る側にとっても想像力と読解力を試される映画だが、囲碁を知らなくても、真理を追究するために敵国に帰化して生きていかなければならなかった一人の異邦人の物語としても、見応えはある。 それにしても思うのは未検閲の「青い凧」がベネチアでグランプリを取ってしまった、しかも内容が文化大革命に関するものであったこと、それに対して映画製作を10年禁止されたにもかかわらず復活した、彼の強さだ。ジャ・ジャンクーのように、やはり同様に未検閲フィルムでベネチアでグランプリを取った監督が今や中国を代表する若手映画監督になったことを考えると、今ではずいぶん規制は緩やかになったのだろう。
映画は一人で見に行ったのだが、見終わってトイレで髪を直していたところ、中年女性に声をかけられる。 「囲碁をなさるんですか?」 どうもそういう人に見えたらしい。確かに見た目が今時じゃないですが(苦笑) 初対面の私に「お能のような映画よね」と話す。かなり的確な表現。 私は監督のファンであること、主役のチャン・チェンはデビュー作から注目されている台湾の若手俳優であること、良かったらほかの作品も見てほしいことを伝える。 彼女は夫か誰か、連れと来ているようだった。この出会いはここでおしまい。でもちょっと暖かい気持ちになったりして、これはこれで悪くない。 初対面の他人に話しかけられることはよくある。話しかけやすそうに見えるのだろう。
午後、新宿でいろいろ買い物。人が多すぎてうんざり。 夕食用にクロソイを買って帰る。25cmクラスが3匹で760円。安い。 昨日の残り物(まーさんは仕事場に泊まり込みだった)と1匹を丸ごと唐揚げ。残りの2匹は煮付けにする。 クロソイはメバルの親戚なので、ぬるぬるしているし口はでかいしヒレは尖っているし真っ黒けの外見だし、あまり見てくれはよろしくないが(そしてさばくのも結構大変)味は淡泊で大変美味しい。
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