東京の片隅から
目次きのうあした


2005年06月11日(土) 不確かな記憶

祖母と母とお茶の時間。
そういえば、と思い出し、訊いてみた。
「うちの前の通り、木遣りが通ったことなかったっけ?」
自分の記憶の中では幼稚園〜小学校低学年、商店街の通りに面した2階の窓から「木遣り」の列を見た記憶があった。法被鉢巻地下足袋の職人さんたちが白い綱か布で何かを引いてゆっくりと謡いながら歩いていく。法被は黒か紺か灰色に白の格子柄かなんかだったような気がする。実家の近所は職人町だからありえない話ではないのだが、あまりにも記憶がおぼろげで、見た、と言えるほどの自信がない。

二人の話を総合して出た結論は、
・近所の目立て屋さん(大工道具の刃を研ぐ仕事)のお葬式で木遣りを見たことはあるはず
・ただしうちの前は通っていない
・うちの前の通りはお祭りのときに神輿が通るルートだから2階から神輿や山車を見た記憶はあるだろう

どうも2つの記憶をひとつにして憶えていたらしい。思い違いだったが、まったくの空想でなくてよかった。
時々記憶のフラッシュバックがある。思い出せるのも今のうちだ。再開発が進んで町の姿がすっかり代わってしまったら今まで思い出せたものも思い出せなくなってしまう。


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