東京の片隅から
目次|きのう|あした
両国の江戸東京博物館で開催されている「東京流行生活展」を見に行く。明治以降の東京の社会の移り変わりを展示するもので、あえて言うならば考現学なのか。錦絵から始まって着物、洋服、自動車、電化製品まで。どこに反応するかでその人の年齢がわかるという非常に優れた(苦笑)展示である。 混んではいたが人出はまずまずで、書籍関係の展示が多くて熱心に見ようとすると流れが詰まってしまうのが難点。 ところで、この展覧会には銘仙が展示されている。「銘仙」というのは明治後期から昭和中期くらいまで生産されていた着物で、くず糸も使用したために生地に傷があり、だからこそ安く庶民の晴れ着として使用されたものである。柄が原色で、カーテンのような柄、よく言えば斬新、悪く言えばキッチュで、今わりと「リサイクルきもの」として一部でブームになっている。だからか、この日も着物姿の若い人が目に付いたのだが、自分で着たらしく、背中心(背中の真ん中の線)がずれている。普段着付けの先生に注意されていても自分では見えないのだが、こうやって他の人の着付けを見ると、あぁ先生が仰っていたのはこのことだったのか、と思う。背中に気を遣うって、洋服だとほとんどないだけに、なかなか難しい。
11月中旬まで行われているこの展覧会、世代が違ってもそれぞれに見所があって楽しい。親子3代で来ている家族もあった。こういうのいいなぁ。
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