東京の片隅から
目次|きのう|あした
今夜は中秋節。十五夜である。 ススキとお団子を供えるのは日本の風習、月餅を食べて丸い果物を供えるのが中国の風習。 今年の日本は月見どころではなく暑いのだが、中国のこの時期はいい感じである。
9月の北京で語学研修したのだが、先生が「明日から秋になるから今夜は窓を閉めて寝なさい、風邪をひくから」と言う。毎日30℃以上で、湿度が高い、そんな日にである。そんな莫迦な、と思いつつ、先生の言うとおりにして寝ると、朝起きると秋になっている。 空の色が青く蒼く、天高く、湿度もどこへやら空気はさらりと乾き、気温もすっと下がっている。いきなり秋なのである。あれは面白かった。日本にはない感覚だ。
そういえば、月餅の中で、黒餡(アズキと、おそらくクルミかゴマ、中村屋のあんまんが近いか)の中に塩漬けの黄身が入っているものがあって、それは手間がかかる分値段も段違いに高いのだが、やはりそれだけのことはある美味しさである。なにより切ったときの画がいい。
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