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夢の図書館新館

お天気猫や

-- 2005年01月18日(火) --

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☆ドラマティックな、読書。(その3)

■“リーガル・サスペンス”映像編

日本でも、もうじき陪審制が導入されます。 2009年(平成21年)までに一般市民が参加する裁判員制度が始まる予定です。 市民が直接裁判に参加することによって、より公平性・信頼性の高い裁判を 行うことを目的としているのですが、小説や映画、ドラマを見ていると、 不安もあります。

ドラマでは、
 ・「プラクティス ボストン弁護士ファイル」
(リアルでシリアスな法廷ドラマ)
 ・「エド〜ボーリング弁護士」
(法廷物ではなく、ヒューマンな人間ドラマ)
 ・「アリー マイ・ラブ」
(「プラクティス」と同じプロデューサー。キャリアとロマンス)
 ・「正義は勝つ!」
(織田裕二主演 ライトなんだけれどなかなか見応えがあった弁護士物)
などが頭に浮かびます。

私の「陪審裁判」観というのは、「プラクティス ボストン弁護士ファイル」に よるところが大きいので、ドラマにはまって見ていた分、 どうしても制度の導入に消極的になりがちなのです。 ことの真偽よりも、いかに陪審員を有利に導いていくのか、 検察と弁護士で弁舌巧みに審理が進んでいくシーンは ドラマであればエキサイティングであるけれど、実際のこととなると、 ずいぶんと怖ろしいことなのです。 (まあ、ドラマはあくまでもフィクションなんですけど。)

裁判員制度導入にあたり、模擬裁判なども行われています。 新聞によると、参加した市民の感想は手応えと同時に、 やはり人を裁くという責任の重さを実感したそうです。 もちろん、評議評決の場は公開されず、守秘義務がありますが、 審理のシーンというと、何と言っても、 ヘンリー・フォンダの主演映画「十二人の怒れる男」(監督:シドニー・ルメット)。 日本ならコメディですが、三谷幸喜脚本の「12人の優しい日本人」 (監督:中原俊)が浮かびます。 日本に陪審制度があったならという架空の設定が、 もうすぐ現実になるのですね。 当時はそんなこと絶対にあり得ない、と思っていたのに。

小説もいいけれど、やはり映像ならではの緊迫感や爽快感も捨てがたいです。
・「エリン・プロコビッチ」(2000)
 巨大企業を相手に集団訴訟を起こしたエリン・ブロコビッチの闘い。
・「いとこのビニー」(1992)
 新米弁護士ビニーが恋人の助けを借りながら、
 殺人容疑を受けた従兄弟のために奮闘するコメディ。
・「ア・フュー・グッドメン」(1992)
 軍事法廷物。米海軍基地で起きた殺人事件の真相を探る若き弁護士の成長。

そうそう、私たちが一生のうち、 裁判員に選ばれる可能性は、政府の試算によると100人に1人だそうです。 (67人に1人という試算も。) どきどきはらはらは、小説だけで十分。 現実としては、真摯に向き合っていかねばならない難しい問題です。 (シィアル)

付記:女性パーク・レンジャー、アンナの活躍を描いたネヴァダ・バーの シリーズ、教えていただいてありがとうございました。

2002年01月18日(金) ☆本をどこで買いますか?(その5)
2001年01月18日(木) 『QED 東照宮の怨』

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