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夢の図書館新館

お天気猫や

-- 2003年12月10日(水) --

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『ふりむけばねこ』

猫って、確かに、ふっと振り向くと、そこに ちょこんと座っていたりする。 まるで、わたしはずっと前から、ここにこうして おりましたよ、とでもいうみたいに。

私の子ども時代には『こどものとも』との 友達関係はなかった(少なくても覚えてはいない)けれど、 あったらよかったのに、と残念に思っている。

絵本『ふりむけばねこ』は、 本と雑貨のセレクトショップで手に入れた。

こちらはとても薄い絵本だけれど、架空社から1994年に出ている 小さな絵本美術館シリーズの同作を、猫好きの友人に 見せてもらったことがある。 今もすぐ手に入るのは、そちらのほう。

いろんなお店に、猫がいる様子を 描いて描いて描いて、 さいごに猫の天国、猫町マタタビ通りの 全景が見わたせる絵本。

彫り跡も鮮明な版画ならではの、 ちょっとこわいけれど、『余裕』が空気のなかに 流れている町だ。 なんといっても、『はくせいやさん』にも 猫がいるのだから。 ここに出て来るお店も、なかなか てごわそうな店ばかり。 めたてやさんや、えさやさん、たまごやさん なんていうお店があったら、猫でなくても ちょっと居候してみたいではないか。

余談だが、最近のテレビCMで、野良猫らしき猫少年が とある車(宣伝する商品)に乗った女性に恋して しまうというのがあるけど、あれを見るたびに 捨て猫の現実を連想して感じてしまう居心地の悪さは、 この猫町にはない。 猫町にいる猫はすべて、一匹たりとも、 追われもしなければ、飢えることもないのだ。

いてあたりまえ、なのだ。

ところで、私には、 まだ一度も実行したことはないのだけど、 お気に入りの絵本のスペアを買って、 ページをばらして額に入れて、 部屋中に飾ってみたいという野望がある。

でもやっぱり、そんなこと(本をバラす)は、 できそうにない。 (マーズ)


『ふりむけばねこ』 著者・絵:井上洋介 / 出版社:こどものとも342号9(福音館書店)1984 or 架空社1994

2002年12月10日(火) 『しろねこ しろちゃん』
2001年12月10日(月) ☆特集:英国オヤジ刑事四人衆。

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