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夢の図書館新館

お天気猫や

-- 2003年01月15日(水) --

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『海の魔法使い』

☆小さな子どもたちに、読み聞かせたい本。

『のっぽのサラ』でニューベリー賞を受賞した パトリシア・マクラクランの佳品。

海の魔法使いの赤ちゃんが、しきたりに従って、 自分で自分の名前を見つけるまでの物語です。

おねえさんは、ハマエンドウ、白雪姫ちゃん、 おにいさんは、レックス。 それぞれ、自分が選んだ名前には、思い入れがあります。

「もしひとつにきめちゃったら、 もうちがう名まえには、なれないんでしょ?」

でも、海の赤ちゃんは、お母さんやお姉さんたちの心配をよそに、 どうしても1つの名前に決められません。

みんなが色んな名前を探してきてくれても、 ただにこにこと返事をするだけで。

花の名前。犬の名前。 海の魔法使いたちの耳に届くいろいろな言葉。 いろんな名前(言葉)が出てきます。 きっと、小さな子どもたちに読んで聞かせてあげたら、 名前の響きを、言葉の響きを、 きっと声に出して喜ぶと思います。

ただ、どうしても訳されたもので読むと、 私にとっては、「ナス」や「ハマエンドウ」の響きは、今ひとつ。 「ナス」は「eggplant」でしょうか? じゃあ、「ハマエンドウ」は何と言うのでしょうか? やっぱり、「beach pea」?! 海の魔法使いたちは、純粋に音の響きを楽しんでいるようなので、 私も、原語の響きを知りたくなってしまいました。

『海の魔法使いの赤ちゃん』 原題は“All the Names of Baby Hag” インターネットで、一生懸命、探してみましたが、 どうやら、アンソロジーの中の一編でしょうか。 洋書を扱うサイトでも、 原書を見つけることができず、残念です。

最後に海の魔法使いの赤ちゃんは、 自分にいちばん似合う名前を見つけます。 もし、読んで聞かせてあげたら、 子どもたちは、その名前を聞くと、 きっと、声を上げて、はしゃぎそうです。 しかし、大人の私は、ぜひ、その名前を<原語>で知りたい。 たぶん、この本を読み終わった大人のみなさんも、 「ん?」と、知りたくなると思います。 (シィアル)


『海の魔法使い』 著者:パトリシア・マクラクラン / 絵:中村悦子 / 訳:金原瑞人 / 出版社:あかね書房

2002年01月15日(火) ☆本をどこで買いますか?(その3)
2001年01月15日(月) 『アムステルダム』

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