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夢の図書館新館

お天気猫や

-- 2001年01月16日(火) --

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☆ 身の回り整理術

私は、欲張りな星の下に生まれたので、 常に物があふれた部屋に住んでいます。 小さな雑貨から、本やカップ類、洋服、 好きなものがたくさんあって、 収納力をこえたものが、所狭しとあふれ出ているのです。

世は、「捨てる」ブームです。 あるいは、「整理術」の。 整理下手でブームに弱い私も、 何冊かの「整理術」の本を読んでみました。 もっとも、へんなところであまのじゃくなので、 この手の本の中の一番有名なものは未読なのですが。

今、自分の家を離れて住んでいます。 ほとんどのものを家に置いてきているので、 今住んでいるところには必要最小限(だった…最初は。) のものしかありません。 生活にも、仕事にもさしつかえはないのです。 そう考えると、家に置いてきたものはなくても全然困らないもの、 不要なもの、そういうことになってしまいます。 事実、冬に帰省した時、随分と大胆に捨てることができました。 捨てようと思えば、すべて捨てることができるのです。 ただし、引出しの中や箱の中身さえ見なければ。

というのは、家にあるほとんどのものが、 「必要ではない」かもしれないけれど、「大切なもの」なのです。 「要・不要」ではなく、「大切かそうでないか」 そういう価値観なので、引出しや箱の中を見てしまうと、 結局は物を処分することができなくなってしまう。 たとえ、一生、あの引出しを開くことがなくても、 私は引出しの中身を知っている。 あの引出しの中に、子どもの頃、大切にしていたものや 思い出が詰まっている。 そういうことを大切に思う私には、 必要でないものであっても、 どうしても、捨て去ることはできないのです。

我田引水ですが、手塚眞は『ヴィジュアル時代の発想法』の中で、 整理ができていなくても、どこに何があるか本人が わかっていればそれでいいのだと書いています。 雑然と物が積み重なっている時は、 どこの山に何があるかわかっているのに、 片付けてしまいこんでしまうと、 どこに整理してしまったのか忘れてしまい、 重要なものほどそういうことが多くて、 青ざめて探し回ることがよくあります。

そんなことをいいながらも、 整然とした部屋に住みつづけるのは、 片付け下手の私の夢なので、 整理術の本を次から次へと買ってしまいます。

そして。 まず、こういう本を増やすことを止めるところから、 私の整理整頓生活は始まるのだろうにと、 猛烈に反省するのです。 なぜなら、物を捨てることができないのなら、 できることはもう、物が増えるのを最小限に 食い止めるしかないのだから。(シィアル)


☆こんな私が気に入っている「整理術」の本
・「気持ちのいい空間のつくり方」(ジェフ・キャンベル / The Japan Times)
・「居心地のいい簡単生活2」 (スーザン・オニール / 文香社)
・「ヴィジュアル時代の発想法」 (手塚眞 / 集英社新書)

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