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夢の図書館新館

お天気猫や

-- 2000年10月11日(水) --

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『君について行こう』

「君」とは、宇宙飛行士の向井千秋さん。 夫の万起男さんによって愛情あふれる分析を かけられた向井さんの姿に、 たいがいの人間は、しりごみしてしまうだろう。 確かに、普通じゃないのだ。 すばらしいと普通じゃないは、両立するのだ。 普通なんてどうでもよいこととはいえ。

文庫になった上下2冊を、更新作業の合間に つらつらと読んでしまったのだが、 宇宙へ行く話よりも、向井千秋さんという女性の 向井さんたるゆえんが解き明かされる過程こそ、 この本のエッセンスであったと思う。

そして、お二人の出会いもまた、 一筋縄ではいかないグルーヴ感に満ちている。 要するに、誰とでもうまくやっていく必要も 義務も、人間にはないんだなと思わされる。 ちゃんとその人の、でこぼこやら 普通をはずれたところ、それが才能というものなのか、 そこのところを 受け入れてくれる相手が、 あらわれるべくしてあらわれる。 そういうふうにできているのだろう。(マーズ)


『君について行こう』 著者:向井万起男 / 出版社:講談社+α文庫

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