そうそう、先週、深夜0時まで牛丼が食べられるようになった吉野家に行ってきた。 夜だったこともあり、学生時代を思い出して半纏を着て行った。 店は盛況で、次から次にお客が来る。 やはり誰もが牛丼の復活を願っていたのだろう。
牛丼復活というのは喜ばしいことだが、ぼくはちょっとガッカリした。 何をガッカリしたのかというと、味である。 出汁は以前と同じ香りがしているものの、若干味が違うのだ。 どこが違うのだろうと考えながら食べていたが、食べ終わる頃にようやくそれがわかった。 以前あった甘さが欠けているのだ。 おかげで塩味ばかりが際立ち、口の中が乾いてしまう。
前と肉が変わったと聞いていたが、味が変わったのはそのせいではなく、調理方法に原因があるのだと思う。 店員は若い人ばかりだったから、おそらくは吉野家が牛丼をやめてから入った人ばかりなのだろう。 そのためマニュアル通りには作れるものの、以前の味の記憶がないから、調味料の加減がわからないのだと思う。
まあ、追々改善されてはいくだろうが、調理人に以前の味の記憶がないということは、以前の味に戻る可能性はかなり低いということになる。 これからはまったく新しい牛丼屋と捉えていくしかないだろう。 ぼくが初めて吉野家の牛丼を食べたのは19歳の時だから、今年でちょうど30年目になるが、長い間慣れ親しんだ味をもう味わえないのかと思うと、ちょっと寂しい気がする。
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