歌詞を作るのは本当に難しい。 この3ヶ月ずっと歌詞作りに悩んでいるのだ。 詞に意味を持たせようとすると堅苦しくなる。 かと言って、考えないでやるとまとまりがなくなる。 スラスラと詞が書けていた昔が懐かしい。 あの頃はおそらく素直な気持ちを持っていたのだろう。 だから、無理なく書けたのだと思う。 それが出来ないのは、いろいろな経験やプライドが邪魔しているからだ。
さて、今日はちょっと指向を変えてみた。 今まで詩的な歌詞を書こうとしていたから出来なかったのだ。 詩作をしなくなって、もう5年経つ。 このブランクが容易に詩的歌詞を書かせてくれないわけだ。 それなら散文的歌詞にしてしまえと、今日試験的に書いてみた。 せっかくだから思い出エッセイにしたのだが…。
『星のきれいな夜』 店に入ったのが11時だったから もう電車は走ってないだろう タクシー代は持ち合わせてないし こうなったら家まで 歩いて帰ることにしよう
ここから家まではけっこう距離があって 休まずに歩いても2時間はかかる だけど今日は酒がしこたま入ってるし 早くて3時間というところだろうか 足がふらついて目もうつろだ
そういえばあれはいつだったろうか パチンコで有り金全部すってしまい 今日と同じように歩いて帰ったことがある どこかに金は落ちてないかと 下を向いて歩いていったんだった
だけど下を向いて帰るなんて 今日はとても出来そうにない ただでさえ気分がよくないんだから 下を向いて歩いてなんかいたら いつか潰れてしまうだろう
それにしても今日は星がきれいだ 寒さのせいで空気が澄んでいるんだろう こんなきれいな星が見れるなんてこの町も まだまだ捨てたもんじゃないと 感心しながら歩いていく
昔、小倉で飲んで、歩いて家に帰った時の思い出を綴ってみたのが、こういうのならわりとすんなりと書ける。 詩的歌詞を再び書けるようになるまで、この路線でやってみようと思っている。
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