いやはや参拝どころではなかった。 朝、嫁ブーを送った足で神社に向かった。 9時半頃神社に着いたのだが、そこで予想してなかったものを見てしまい、出直すことにした。 予想してなかったものというのは、幼稚園のマイクロバスである。 これが神社の駐車場に駐まっているということは、境内にはたくさんの園児がいるということだ。 その中に割り込んでいって、お参りする気にはならない。 ということで、近くのスーパーに行きジュースを買って、いつもの貯水池で時間を潰した。
1時間後、もういいだろうと神社に引き返してみると、境内から先の幼稚園とは違う幼稚園の園児が下りてきていた。 おそらく1時間の間に入れ替わったのだろう。 「ということは、今がチャンスだ」と思い、そこに車を駐めようとした。
ところが、あいにく駐車場は満車だった。 個人の参拝客が駐めていたのだ。 しかたなく、近くの本屋に車を駐めることにした。 5分後、神社に着いたぼくは、境内に向かった。 途中、何組かの参拝客と会ったのだが、どれも七五三らしく、子どもの写真を撮っていた。
さて、境内に入り手を洗おうとした時、後ろにある本殿のほうが妙にがやがやしだした。 振り向いて見てみると、何と30人ほどの幼稚園児が本殿の前に並んでいるではないか。 その周りには、数組の個人参拝客がお祓い待ちしている。 これではなかなか前に進めない。 参拝を待っていてもいいのだが、こんな子どもばかりのところに、おっさんが一人立っていると怪しまれてしまう。 そこで、心の中で柏手を打ち、心の中でお参りして帰ることにした。
境内を出てみると、神社横の企業の駐車場に、幼稚園のマイクロバスが駐まっていた。 今お祓いを受けている幼稚園のものだろう。 そういえば、このあたりは人口が多いせいで、たくさんの幼稚園や保育園がある。 今日はそれら全部がこの神社に来るに違いない。 おそらく神社側は、幼稚園ごとに時間を割り振りして対応しているのだろう。 そして、その合間に個人のお祓いをしているのだろう。 ということは、今日は一日空いている時間はないということだ。 待たなくてよかった。
しかし、参拝客は多いとは思っていたが、まさか幼稚園児が総出で来るとは思ってなかった。 CMではないが、まさに「予想外です」である。
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