最近、立ったままズボンをはいたり、目の前に落ちている物を拾ったりすることが辛くなっている。 とにかく体を前に曲げるのがきついのだ。 元々体が硬い方だが、今はそれに運動不足も加わっているから、そうなるのもしかたない。 おそらくぼくの体年齢は、現在70歳を超えていることだろう。
整骨院の先生の話では、ぼくの腰痛や肩こりは、すべてこの体の硬さから来ているということだ。 だから直接腰痛や肩こりの治療をするよりも、体を柔らかくしたほうが効果があるらしい。 そこで、何度か柔軟体操にチャレンジしたのだが、いつも三日坊主で終わってしまっている。
いや、それは決して精神的な持続力がないからではない。 問題は体のほうにあるのだ。 体を曲げたりねじったりしているうちに、だんだん背中に痛みが走るようになる。 最初のうちはそれでも我慢してやっているのだが、そのうち背筋が腫れてきて、運動どころか歩くだけことにも支障が出るようになる。 そして「とにかくこの痛みが引いてから」ということになり、そのままやらなくなってしまうわけだ。
なぜ背中が痛くなるのか? その原因はわかっている。 体が硬いからである。 つまり、体を柔らかくしようとすると、体の硬さが邪魔するわけだ。 皮肉なものである。
しかし、ここで何とかしておかないと、近い将来ズボンもはけなくなってしまう。 やはり、柔軟体操などという特別な体操はやめて、無理なく出来るラジオ体操などを地道に行っていったほうがいいのだろうか。 それだと柔らかくはならないが、これ以上硬くなることを避けることは出来るだろう。 つまり、70歳になった時に70歳の体でいれるということだ。 理想は「年よりも若く」だが、しかたないか…。
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