会社を辞めると、いろいろ面倒なことをしなければならない。 まずやらなくてはならないことは、職業安定所に行って、失業保険の手続きである。 これを怠ると、失業中の収入がまったくなくなるのだ。 ぼくの場合、自己都合での退職だから3ヶ月失業手当をもらえないのだが、手続きをしないと3ヶ月経ってからももらえない。 そのため、いやでも職安には行かなければならない。
手続きが終わると、今度は就職活動をしているかどうかのチェックが入る。 もし規定回数活動をやってないと、手当はもらえなくなるのだ。 そのために、月に最低二度は、何らかの就職活動をしなければならない。 就職活動というのは、職安などが指定した企業に面接に行く、職安に行って求人広告を閲覧する、などである。
職安の次は、社会保険事務所である。 年金や健康保険の切り替えをしなければならないのだ。 まあ、こちらの方は一度行けばいいだけだから、面倒はない。 が、ここに関連することは、すべて支払いにつながるのだ。 この支払いが精神的に苦痛を与えるのである。
これまでそういうものは給料天引きだったから、あくまでも給与明細上の確認ごとに過ぎなかったために、支払っているという感覚がなかった。 ところが、会社を辞めると、そういうものはすべて自分でお金を準備して支払わなければならなくなるなるわけだ。 年金は今後どうなるかわからないし、健康保険は病院嫌いなのであまり縁がない。 そのため、自分の中では、霊感商法にお金を遣っている気さえする。
支払いはそれだけではない。 市民税もあるのだ。 15年前に会社を辞めたとき、これが突然来たのでビックリしたことがある。 その時は「金がないのに、こんなの払えるわけないやん」と放っておいた。 そして再就職したときに、給与からその分を引き落とすようにしたわけだが、その分に加えて、その時点の市民税も払わなければならなかったから、けっこうきつかったのを覚えている。
さて、そういう支払いだが、とりあえず今現在は、銀行の窓口で支払うようにしている。 そのため、いちいち銀行に出向かなければならないのだが、これが一番面倒である。
ぼくは基本的に払い込みはすぐに払わないと気がすまないほうなので、そいうものが全部来るまで待ってからまとめて支払うなどということはしない。 つまり、自分で面倒にしてしまっているわけだ。 が、そういう姿勢を改めたりはしたくない。 なぜなら全部来るのを待っているうちに、最初にきた払い込みの通知書をなくしたという経験を何度もしているからだ。
…ということで、失業している間は、そういったことをずっとしていかなければならないわけだ。 それを避けるためにも、早く職に就かないとならないのだが、今は依頼している仕事の成り行きを見守るばかりである。 さて、どうなることやら…。
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