| 2006年06月03日(土) |
『ザ・ヒットパレード』を見て |
(1) この間『ザ・ヒットパレード』というドラマを見た。 何気なくテレビのリモコンをいじっていたら、このドラマにぶち当たったのだ。 すぐにチャンネルを変えるつもりでいたのだが、あの「ヒッパレー、ヒッパレー…♪」という音楽を聴いたとたん、釘付けになってしまった。
『ザ・ヒットパレード(冒頭のドラマではなく歌番組のほう)』、ぼくは物心ついたころから見ていた。 その頃の記憶はあまりないのだが、ザ・ピーナツが歌っている横から、やたら大きな顔を覗かせるスマイリー小原を見て、「変なおっさんだなあ」と思っていたのは覚えている。
(2) この番組を意識して見るようになったのは、やはりグループサウンズが全盛であった、昭和42年から44年にかけてだった。 当時大好きだったザ・タイガースがいつも出ていたのだ。 彼らは持ち歌の他、ビートルズやモンキーズの歌も歌っていた。 その中で、沢田研二だったかが「この間、ニューヨークに行った時に、偶然モンキーズのミッキーに会いましたよ」などと言っていたのを聞いて、モンキーズと知り合いだなんて、タイガースは世界的なグループなんだと思ったものだった。 実は大したことなかったというのを知ったのは、ずっと後のことだ。
そういえば、ビートルズの『ヘイ・ジュード』のプロモーションフィルムを見たのもこの番組だった。 ホームページのトップにも書いているが、ボーカルをとっていたポールマッカートニーが、やたらカメラを意識しているのが印象的だった。
(3) ところで、このドラマでは、当時のヒット曲をガンガンかけてくれていた。 その中の一つに、クレージーキャッツの「スーダラ節」があった。 忘れもしない、この歌はぼくが自分で選んだ初めてのレコードなのだ。 4,5歳頃だったと思うが、買った時のことも、買った店もちゃんと覚えている。 親戚の人に買ってもらったのだが、「何が欲しい?」と聞くので、ぼくは躊躇せず「スーダラ節」と答えた。 その時の母がした苦虫を潰したような顔は、今でも忘れない。 おそらく母は、ぼくが質の良い童謡を選ぶと思っていたに違いない。
その『スーダラ節』だが、レコードを見た時にびっくりしたことがある。 それは、レコード盤が赤く透き通っていたことだ。 確かビートルズのレコードにもそういうのがあったような記憶があるが、発売年からすると『スーダラ節』のほうが確実に早く出ている。 今でもそのレコードは実家のどこかに眠っているはずだ。
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