ここ数日、着うた作りにハマっている。 以前ヒロミから、 『携帯を買い換えたから、スマスマの着うたください』という内容のメールをもらったのが、ことの始まりだった。 ぼくは着メロサイトには登録しているが、あいにく着うたサイトには登録してない。 そこで、 『着うたとろうと思ったら、月額300円かかる』と書き、スマスマの着メロを添付して返信した。 ヒロミは、その時はそれで満足したようだった。
しかし、ヒロミは諦めていなかった。 着うたにえらく執着しているようで、どこからともなく無料の着うたサイト見つけてきたのだ ヒロミに教えられたサイトを開いてみると、なるほど無料である。 試しに一曲ダウンロードしてみたのだが、こちらの情報を一切流さす必要がない。 これは便利である。 ということで、何曲かダウンロードしてみた。
そこで思ったことがある。 「ここは何で無料なのだろうか」ということである。 そういえば、パソコンを使って着うたを作ることが出来ると聞いたことがあるが、もしかしたら自分で着うたを作って流しているのかもしれない。 そう思って、もう一度そのサイトを調べてみようと思った。 ところが、操作ミスで、そのサイトのURLを書いたヒロミからのメールを削除してしまったのだ。 ブックマークにも登録しなかったので、もう調べようがない。
しかし、パソコンで作れるということは、ぼくにも作れるということである。 そこで着うた作りに挑戦してみることにした。 やってみると、これが実に簡単だった。 ソフトをダウンロードして、その使い方さえ覚えれば、30秒で着うたは出来てしまうのだ。
何曲かやってみたのだが、けっこういい音である。 しかし、既成の曲でやるのは面白くない。 何かないかと考えていたところ、20年近く前にヒロミとやっていたことを思い出した。 それは、シンセサイザー(サンプリングマシン)に、『ヒロミ足臭い』と入れることだった。 何も知らないお客さんが、そのシンセサイザーのキーを押すと、『ヒロミ足臭い』と鳴るのだ。 シンセサイザーであるから、もちろん音階がつく。 ぼくは、仕事中にその『ヒロミ足臭い』で「ねこふんじゃった」なんかを弾いて遊んでいたものだ。 そして、その音が聞こえると、ヒロミは血相を変えて飛んできたのだった。
さて、そのことを思い出したぼくは、さっそく『ヒロミ足臭い』を録音した。 そして「懐かしいものを見つけた」とタイトルし、ヒロミに送った。 ヒロミはいたく気に入ったようで、『しんたさんの着信音にする』らしい。
ということで、しばらくこれで遊べそうだ。 ただ、一つ残念なことがある。 それは、携帯ではシンセサイザーのように音階がつかない、ということである。
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