頑張る40代!plus

2005年09月14日(水) パソコンの怪(後)

それからしばらくはよかったのだが、起動時にまたあの見慣れない画面が出るようになった。
そこで、そこに書いている英語を読んでみることにした。
『困った!CPUのファンが止まった』と書いてある。
こういう場合、素人のぼくはどう対処していいのかわからない。

メーカーに修理を頼もうかとも思った。
だが、そうすると、その間の日記は携帯で書かなければならなくなる。
前に携帯で日記の全文を書いたことがあるのだが、これが大変な作業だった。
目はしばしばするし、指の付け根は痛くなるし、こんな目に遭うくらいなら、日記なんか書かない方がましだと思ったものである。

修理がだめなら、新しいパソコンを買うしかない。
このパソコンも古くなってきているので、いい潮時だ。
しかし、この間ギターを買い、車検代を払ったばかりである。
いまパソコンを買う余裕は、どこにもない。
「しかたない、とりあえずパソコンは動くのだから、そのまま我慢して使うか」ということになった。

それから騙し騙し使っていたのだが、昨日、とうとうだめになってしまった。
ゲームをやっている途中に、まったく動かなくなってしまったのだ。
しかたなく強制終了させて、再起動してみた。
ところがである。
途中まではうまくいくのだが、パソコンが起ち上がる前に切れてしまうのだ。
コンセントを抜き、しばらく時間を置いて電源を入れてみてもだめ。
1時間経ってやってみたが、だめ。

どうしようかと思った時だった。
ふと『困った!CPUのファンが止まった』という、あの起動の際の画面の言葉を思い出したのだ。
「あ、そうか。CPUファンなるものを替えてみたら、何とかなるかもしれない」
そう思ったぼくは、再びパソコンをばらし、その『CPUファン』なるものを探してみた。
ファンは3つばかりある。
きっとその中のどれかだろうと思い、電源を入れてみると、一つのファンが、苦しそうに回っているのがわかった。
いったんは根性を見せて回るのだが、すぐに止まってしまう。
しかし、根性者のファンは、再び回ろうとする姿勢を見せる。
その結果、ちょっと回る。
また止まる。
またちょっと回る。
止まる。
この繰り返しをずっとやっている。

ここでようやくぼくは、最初のおっさんの声の主がわかった。
そう、この根性者のファンだったのだ。
ちょっと回る時に、つい漏らした声だったのだ。
いま音がしないのは、おそらく前にクリーナーで掃除した時に、そこにこびりついていた埃が取り除かれたからなのだろう。

声の主と、起動の時の見慣れない画面の原因がわかったぼくは、ファンを取り外し、近くのY電機に走った。
ファンはすぐにわかった。
価格も1200円程度で、そう高くはない。
さっそくそれを買って、すぐに家に帰った。
そしてそれを取り付け、電源を入れてみると、見事にパソコンは蘇った。
これで、夜な夜な聞こえるおっさんの声に悩まされることも、突然切れる電源の恐怖に脅かされることもなくなったわけだ。

ゲゲゲゲゲゲ…♪


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