【ゴールデンウィークの過ごし方】 明後日からゴールデンウィークだ。 その期間中の休みはというと、祝祭日に関係なく、いつもと同様に火曜と金曜である。 明後日29日と翌月3日がその曜日に当たる。 久しぶりに祝日と重なるわけだ。 が、別に嬉しいわけではない。 祝日に休んでも何もいいことはないからだ。 どこに行っても車は渋滞するし、近くのデパートやスーパーに行っても人ばかりなのだ。 かといって、そんな日に家でゴロゴロしているのももったいない気がする。 結局休みが終わって思うのは、「こんなはずじゃなかった」である。 ということで、今年は歩いて近くの本屋にでも行こうと思っている。
【井口の満塁ホームラン】 ゴールデンウィークといえば、いつも97年5月3日を思い出す。 この日、ぼくと嫁ブーは甥と姪を連れて、福岡ドームにダイエーvs近鉄の試合を見に行った。
試合開始は午後1時だった。 少し遅れて福岡入りしたぼくたちは、福岡ドーム周辺で大渋滞に巻き込まれてしまった。 当初ドーム内の駐車場に駐めようとして、都市高速を降りてすぐにそちらに回ったのだが、そこが満車だった。 しかたなく幹線に入ったぼくたちを待ち受けていたのが、大渋滞だったわけだ。
車はなかなか進まない。 そこでノロノロ走っている途中に試合は始まってしまった。 ドーム周辺の駐車場を探したが、どこも満車。 しかたなく、甥や姪に「せっかく来たけど、この状態やけ、今日は諦めるか?」と聞いた。 当時まだ野球に興味がなかった彼らは「いいよ」と言った。 しかし、嫁ブーがそれを遮った。 「せっかく来たんやけ。途中からでもいいけ、見て帰ろうや」と言う。 かといって車を駐めるところがない。 どうしようかと迷ったあげく、近くのスーパーに駐めることにした。 わざとらしく、そこでパンを買って、ぼくたちはドームに急いだ。
ドームに着いた時、試合はすでに2回に入っていた。 その日のドームは満員だった。 そのため、遅れて入ったぼくたちに席はなかった。 「こんなことなら指定席買っとけばよかった」と思ったが、後の祭りだった。 結局ぼくたちに与えられた席は、内野席の最上階、つまり立ち見席だった。 それが渋滞でさんざん疲れた、ぼくをさらに疲れさせたのだった。
しかし、試合に来た甲斐はあった。 その日はその年のゴールデンルーキー井口(現ホワイトソックス)のデビュー戦だったのだが、その井口が華々しいデビューを飾ってくれた。 何と、プロ初試合満塁ホームランという、日本人初の快挙をやってのけたのだ。 その当時小学生だった姪も、今は高校生になった。 あの頃はまったく野球に興味のなかったのだが、今は熱烈なホークスファンになっている。 その姪の自慢は、「小学生の時に、井口がデビュー戦で満塁ホームランを打ったのを見た」ことだと言う。 そういう話を聞くと、やはりあの時連れて行ってやってよかったと思う。
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