【今日は焼酎が飲めない(at5:13PM)】 「あっ、しまった!焼酎を買わなければならなかった」 朝、ポケットを探ってみると、千円札が3枚入っていた。 歯医者に行く時、その日の治療費がいくらかかるかわからないので、とりあえず予想される上限の額5千円を、家の前の銀行でおろして行っている。 3千円というのは、その5千円から昨日の治療費を引いた残りである。 普段お金を持ち歩かないぼくにとっては、3千円も重たく感じる。 このままポケットに入れていたら、きっとその重さに耐えかねて遣ってしまうだろう。 3千円といえども、今のぼくには貴重な歯の治療費なのだ。 ということで、さっそく店のキャッシュコーナーで預け入れることにした。
残ったお金は、小銭入れに入っていた700円程度だった。 これで週刊誌を2冊買い、ジュースを1缶買ったので、今手元には4円しか残ってない。 ま、他に買うものもないから4円でもよしとしよう、と思った矢先に、焼酎のことを思い出したのだ。 今日はあいにくの土曜日。 キャッシュコーナーの利用は午後5時までである。 で、今の時間はというと、午後5時13分。 今日は焼酎が飲めない。
【桜の奴は、もう散り始めやがった】 ぼくの部屋の窓の下には公園がある。 さほど多くない樹木が、四季折々を彩り、年中飽きのこない風景を展開してくれている。 そういう飽きのこない風景の一つである桜の花が、窓の下に見えたのは一昨日のことだった。 それまでの緑のみの風景が、一変してピンク色に染まったのだ。
桜の花が咲くということは、冬が完全に去って行ったということ。 ということは、いよいよ春本番である。 と思っていたら、いきなり暑くなった。 冬の次にやってきたのは春ではなく、初夏だったのだ。 そのせいかどうかは知らないが、桜の花が早くも散り始めた。 せっかく、今年こそはいい写真を撮ろうと思っていたのに。 春は何をやってるんだ、春は。 初夏に乗っ取られやがって。 この根性なしが!
【北九州地区の方、気をつけてください】 うちの実家の団地内に、一人暮らしのばあさんが住んでいる。 昨日のことだった。 ばあさんの家に、来客があった。 「ピンポーン」 「はい、どちら様ですか?」 「水道局の者ですが」 男の声である。 「どういったご用件ですか?」 「水道の点検に来ました」 ばあさんは『そんなことを頼んだ覚えはないけど…』と思いながらもドアを開けた。 すると男は、ばあさんには目もくれず、勝手に上がり込んで、キッチンのほうに歩いて行った。 そして、蛇口を見るなり、 「何でこんな浄水器なんか付けとるんかっ!」 といきなり怒鳴りだしたという。 そしてさんざん文句を帰って行ったらしい。
ばあさんは、いちおう「水道局の人なら、身分証明書を見せてほしい」と言ったが、男はそのことには答えずに、文句ばかり言っていたという。
ばあさんは、そのあと母のところに来て、その話をしたそうだ。 「奥さんのところには来んかった?」 「いいえ、うちは来てませんよ」 「そう…」 「何で、出て行ってくれと言わんかったんですか?」 「だって、怖かったから…」 他の人にも聞いてみたが、誰もそんな人は来てないという。 来たのは、ばあさんの家だけだったらしい。
新手の詐欺か? はたまた、強盗か? まあ、大事には至らなかったものの、これだけでも不法侵入罪である。 北九州地区の方、気をつけてください。
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