今日は休みだった。 ということで、午前中いつものように歯医者に行った。 診察券の裏に予約日時を書き入れる欄があるのだが、行きがけにそれを見てみると、今日の日付ですべてが埋まっていた。 その欄は27回で埋まってしまうのだが、ということは初診の日と併せると28回治療を行ったことになる。 今日で12本目の治療が終わったから、歯一本当たり2回とちょっとかかっているわけだ。 これが速いペースなのか遅いペースなのかはわからない。 まあ、こんなに多くの虫歯を放っておいたのが悪いのだが、とにかく金がかかる。 一回の治療費が平均で2千円だから、すでに6万円近くかかっているのだ。
そういえば、20代の頃、生命保険の勧誘を受けた時に「この保険、歯の治療には効かんとね?」と聞いたことがある。 保険のおばちゃんは、「そんな保険ありませんよ」と笑って言った。 「何でないんね。あるならすぐに入るのに」 「そんなに歯が悪いんですか?」 「うん」 「健康保険が効くから、いいじゃじゃないですか」 「効かんところもあるやろ?」 「えっ、全部効きますよ」 「前歯は効かんやん」 「そんなことはないですよ。前歯もちゃんと効きますよ」 「それは銀歯やったらやろ。前歯が銀じゃおかしいやん」 「ああ、そういえば前歯も銀入れている人いますねえ」 「そうやろ。白だと保険が効かんけ、銀入れとるんよ」 もちろん現在、前歯は白い歯を入れてくれる。 いや、その当時からすでに白で治療していたらしい。 が、その頃はけっこう前銀歯が多かったので、白前歯は保険が効かないと思っていたのだ。 それを知ったのは、ついこの間である。 しかし、本当に虫歯保険というのはないのだろうか。 もしあるなら、今後のために入ってもいいと思っている。 既存の保険でだめなら、アリコとかアメリカンファミリーで作ってくれんかなあ。
ところで、歯医者に限らず、一つの医者にこんなに通い詰めたのは、生まれて初めてである。 ぼくは何があっても入院するつもりはないし、死ぬ時ものたれ死にするつもりだから、今後の人生でここまで医者にかかることはもうないだろう。 仮にあるとしたら、やはり歯医者ということになる。 が、その時は総入れ歯である。 ただの治療でさえ、麻酔を打ったり、毎回噛み合わせが違ったり、力一杯噛めなかったり、いろいろと大変な思いをしているのだ。 全歯抜くとなったらどれだけ大変だろう。 何よりも嫌なのは、その間歯抜けじじいでいなければならないということだ。 そうならないためにも、これからはこまめに歯医者に行くことにしよう。
それはそうと、今回の治療は、あと何ヶ月かかるのだろう? そろそろ飽きてきた。
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