頑張る40代!plus

2004年04月29日(木) 嫌いな食べ物

【グリーンピース】
何が嫌いと言って、『ピースご飯』ほど嫌いなものはない。
味は当然のこと、あの臭いもだめである。
ぼくが子供の頃、母はよく『ピースご飯』を作っていたのだが、もちろんぼくは食べなかった。
それを食べなかっただけではない。
その臭いのせいで食欲も失せ、『ピースご飯』が出た時には、何も食べなかった。
そのうち、食欲が失せるだけでなく、『ピースご飯』の臭いを嗅いだだけで、吐き気も催すようになった。

その後母は、ぼくの前ではピースご飯を作らなくなった。
が、ぼくが出張した時などには作っていたようで、ぼくが結婚する前に「今日、しんたがおらんけね、『ピースご飯』を作ったんよ。食べにお出で」と言って、嫁さんを呼んだことがあるらしい。
今でも、ぼくが飲み会に行っている時などには、二人で『ピースご飯』パーティをやっているようだ。
「どうして、しんたは『ピースご飯』が好かんとかねえ」
「そうですよ。こんなにおいしいのに」
きっと、食卓では、こういう会話がなされているはずだ。

『ピースご飯』が大嫌いだと書いたが、では、グリーンピース単体はどうなのかというと、やはり嫌いなのである。
チャーハンやオムライスには、決まってグリーンピースが混じっているが、そのたびにぼくは、それを一つ一つ拾って、灰皿の中に入れている。
皿の中に除けておけばよさそうなものだが、同じ皿の中にグリーンピースがあること自体許せないのだ。

どうしてそんなにグリーンピースが嫌いなのかはわからない。
かつては食べたことがあるのだから、決して食わず嫌いというわけでもない。
充分に吟味して、大っ嫌いになったのだ。

【ピーナッツ】
ぼくには、もう一つ嫌いなものがある。
それはピーナッツだ。
ピーナツを食べるのも嫌なら、ピーナッツ風味の食べ物も嫌である。
酒のつまみに、柿の種を小皿に盛って出されることがある。
が、もしその中にピーナッツが入っていたら、ぼくは手を付けない。

そういえば、小学校の頃、時々給食にピーナッツバターが出ていた。
クラスのほとんどは「お、今日はピーナッツバターやん」と言って喜んでパンに塗っていたが、ぼくは何も塗らずに食べていた。
「しんた、ピーナッツバター塗らんのか?」
「おう、こんなの塗って食えるか」
「じゃあ、くれ」
ぼくはいつもそれを人にあげていた。

ピーナツが嫌いなら、アーモンドやマカデミアンナッツなども嫌いなのかというと、そうではない。
特にアーモンドは大好きで、酒の席にアーモンドが出たら、一人で全部食べてしまい、ひんしゅくを買っている。
「‥‥お前なあ、ナッツ類だめやったんやなかったか」
「ピーナッツがだめなだけ。その他のナッツは大好きなんよ」

では、なぜピーナッツがだめなのか。
実は、ぼくは小学校に上がるまで、ピーナッツが大好きだった。
ある日のこと、親戚のおばちゃんが買ってきた落花生を一袋、一人で平らげてしまった。
ところが、それからしばらくたって、鼻血が出てきた。
鼻血が出るのはいつものことだったが、おばちゃんがそれを見て「ほーら、あんたが落花生を全部食べるけ、鼻血が出るんよ」と言った。
それを聞いて以来、ぼくはピーナッツがだめになったのだった。


 < 過去  INDEX  未来 >


しろげしんた [MAIL] [HOMEPAGE]

My追加