昨日に引き続き、何も出てこない。 ただパソコンの前に空しく座っている状態だ。 別に他のことをやっているわけではない。 ただ座っているだけである。
理由はわかっている。 燃え尽き症候群である。 ここ2週間近く、ずっと『月夜待』の録音にはまっていた。 慣れない機械をマニュアル片手に触ったり、やったこともないアレンジを自分なりに考えたり、思い通りに動かなくなっていた指を往時に戻そうと必死に動かしたり、出ない声を無理して出したりしていた。 結果的に失敗作が出来上がったわけだが、それでもその時は何かをやっているという充実感はあった。 しかし、それが終わった後に、何をやるか考えてなかった。 そのために、何に対しても興味が持てず、何をやっても中途半端で、変に老後のことばかり気になる、といった日々を過ごしているのだ。
喩えてみると、小学生時代の、運動会が終わった後の一週間と同じである。 ぼくは特に足が早いほうではなかったので、運動会自体は好きではなかった。 が、練習などで、普段つきあいのない他のクラスの連中と話すことが出来たり、何かやっているという充実感を味わったりと、けっこう楽しんでいたのだ。 しかし、運動会が終わると、そういう楽しみがなくなってしまう。 しかも、当時運動会は9月にやっていたので、次のイベントである冬休みまでは先が長い。 それまでずっと勉強の毎日かと思うと、嫌気がさしたものだった。 そのため、運動会が終わってから一週間は、遊びにも、もちろん勉強にも気合いが入らなかった。 「あーあ、面白くない」といつも、ため息をついていたものだった。 現在、その時と同じ状態なのだ。
さて、これをどうやって克服していこうか。 やはり、ギターを弾いていくしかないのか。 しかし、ギターだけでやる曲というのは出し尽くしたのだ。 他の曲をやろうと思えば、シンセサイザーなど他の楽器が必要になってくるのだが、結構な価格がするので、そうそう容易く手に入るものではない。 まあ、クレジットで買うという手もあるのだが、そこまでして買う価値も見当たらない。 いっそ、シンセサイザーを持った人を探して、バンドでも組むか。 他の興味も見当たらないことだし、今はその方法が一番だろう。 とは言え、バンドやるのも面倒だしなあ。 さて、どうしようか。
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