今日は、久しぶりに飲みごとがあった。 会社の新年会以外では、半年ぶりである。 20代から30代前半にかけて、ほとんど毎日のごとく飲み歩いていたのが、ここ数年は年間数えるほどしか飲みに行かなくなった。 現在やっている飲みごとと言えば、年数回やっている高校の同級会のようなものと、長崎屋でアルバイトをしていた頃いっしょに働いていたメンバーの集い、あとは会社の忘年会や新年会くらいである。
その理由は、もちろん車で通勤するようになったからということもあるのだが、最大の理由は飲みごとで楽しむことが出来なくなったからだ。 まあ、会社の催し物を除いては、気心知れた連中と飲むわけだし、毎回ゲストの登場があったりして、楽しいものである。
では何で楽しめなくなったのかというと、昔よくあった「しんちゃん、今日一杯やるか?」というやつに原因がある。 そういう飲みごとに行くと、決まって相手からグチを聞かされるのだ。 グチを言って発散している相手は、それなりに楽しんでいるのだろうが、こちらはたまったものではない。 面白くもない他人のグチを聞かされた上に、「ね、そう思うやろ!?」などと同意を求められる。 否定すると話が長引くので、適当に「うん、そうやね」と相づちを打ってやらなければならない。 こういう飲みごとは、実に疲れる。 一度や二度なら、そう気にもならなかっただろうが、毎回これだからやりきれなくなってしまった。
しかも、そういう人は、なぜか酒に弱いものである。 グチを言っているうちはまだいいのだが、だんだん酒に飲まれていき、しまいには人事不省に陥る。 介抱するこちらはたまったものではない。
そのうち、そういうお誘いは断るようになった。 「しんちゃん、今日一杯やるか?」 「え、今日ですか?残念ですねえ。今日は用があるんですよ」 「最近冷たくなったねえ」 「また今度誘って下さい」 これを何度かやっているうちに、相手もグチの発散先を変えていくようになる。
そういうことで、飲み会は、今の年数回に落ち着いたわけだ。 まあ、若干の寂しさはあるが、そのおかげで、夜の貴重な時間をこの日記に費やすことが出来るわけだから、良しとすることにするか。
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