空腹を避けようと、目一杯飯を食ったのが間違いの元だった。 腹はパンパンになり、しばらく動けなかった。 何とか治まって、パソコンの前に座ったのだが、またもや超満腹感が腹の中を漂った。
とにかくこの状況を打開しなければならない。 「胃薬胃薬」と一人で大騒ぎしていた。 ところが、買い置きしていた胃薬が見当たらない。 家の中はもちろん、ベランダ倉庫の中まで探したが見当たらない。 もう午後11時を過ぎている。 この時間、もうどこのドラッグストアも開いてない。 コンビニに行けば液キャベくらいは置いているだろうが、そこまで歩いて行く気にもならない。 というわけで、もう一度横になることにした。
・・・と、気がつけばもう午前4時である。 腹具合は治まったものの、体が冷え切ってしまい、起きあがると鼻水がタラタラと垂れだすしまつだった。 翌朝は床屋に行かなければならないのに、この状態ではまた行けなくなってしまう。
実は、先週の金曜日に床屋に行くつもりだったのだが、先日お話ししたとおり、鼻毛を抜いた跡が化膿し、えらの下のリンパが腫れ上がったために、床屋に行けなかった。 うんざりするほど前髪が伸びているので、一刻も早く床屋に行きたかったのに。
ということで、何とか鼻のほうも治ったようなので、明日床屋に行くつもりにしていたのだ。 しかし、鼻水を垂らして床屋に行くのも気が引ける。 「これは何とかしなければ」と思い、ぼくは胃薬を探す時見つけていた葛根湯を飲み、布団の中に潜り込んだ。
朝、どうやら鼻水は治まっていた。 これで何とか床屋に行ける。
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