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2003年11月17日(月) 起業祭には雪が降る

ぼくが小学生の頃、八幡製鉄創業の日である11月18日は学校が休みだった。
その日を中日とした3日間、八幡製鉄所が主体となって起業祭という祭を行っていた。
目玉は何と言っても八幡製鉄所の工場見学で、当時は一般の人が工場を見学することが出来なかったから、この工場見学は貴重であった。
学校が休みだったのは、この工場見学をさせるという意図があったのかも知れない。

街はというと、普通の祭と変らない縁日風景。
メインステージに有名な歌手が来て歌い、サーカスやモーターショーといったイベントが祭を盛り上げていた。
そこに多くの市民が集まっていた。

さて、その頃は何故か寒かった。
ぼくは毎年行っていたのだが、いつも雪が降っていたような記憶がある。
いや、正しくは雪が降らない時もあった。
が、かなり厚着をして起業祭に行っていたものだ。

これはぼくだけの記憶ではなく、多くの人がそういう記憶を持っている。
「昔、起業祭は雪が降っとったもんね」
今でも、よく聞く言葉である。
それだけ昔は寒かった。
また、それだけ今は暖かいということだ。
これも地球温暖化のせいなのだろうか。

ところで、現在この祭は11月3日前後に行われている。
祭の名前も『八幡製鉄起業祭』から『まつり起業祭』と変わり、主催者も民間の手に移った。
文化の日を利用しているので、起業祭単独で学校が休みになることもなくなった。
おまけに寒くもなくなった。
今夜、ぼくは半袖を着てコンビニに行ったのだが、それでも寒くはなかった。


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