昨日は誕生日だったのだが、当の本人がそのことを忘れていた。 人からメールをもらって、初めてそのことに気がづく始末だった。 ぼくは、元々誕生日というのもに特別な感情を持ってはいない。 最近は一つ年を重ねたということさえ意味を持たないと思っている。 これも歳からくるものなのだろうか。
しかし、この1年はあっという間に過ぎた。 この1年の日記を読み返してみると、実にいろいろなことを書いている。 ところが、今となってはそれを書いたことすら忘れてしまっている。 若い頃の1年というのは、それはそれは長く感じる。 歳をとるにつれ、だんだん1年が短く感じられるようになってくる。 それは物忘れの度合いと正比例しているのだ。 つまり「あっという間」というのは、忘却の度合いだということにある。 歳をとれば、月日の経つのが早く感じるのももっともなことである。 とはいえ、一日の時間が、妙に長く感じるのはなぜなのだろうか。 たいがい一日の出来事も忘れているとは思うのだが。
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