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2003年06月20日(金) 腰痛ブギ

何度かここで書いているが、ぼくは腰痛持ちである。
元々が立ち仕事である上、大型テレビやエアコンの室外機といった重たい物を20年以上も抱えてきたため、腰にかなりの負担がかかってしまったのだ。
さらに最近は、パソコンの前に座ったまま動かない生活まで加わった。
同じ姿勢のままでいることが、腰や肩に負担がかかるということを体験的に知ったのは、ついこの間のことである。
それまでは、正しい姿勢をとり続けていることで、腰痛や肩こりは治ると思っていたのだから、何と長い間、腰や肩に悪いことを続けてきたことかと思っている。

6月に入ってのことだが、また腰に鈍い痛み、というより重いだるさが出てきた。
まあ、雨期という特別な気候のせいもあるのだろうが、要は運動不足である。
そこで、だるさを軽減しようとして、つい無理な体勢をとったり、よかれと思って変な体操をやったり、自己流のマッサージをやったりしている。
それがまた腰に負担をかけているのだ。
まさに悪循環である。

さて、今日のことである。
今日は昨日とはうってかわって、終日青空の広がるいい天気だった。
おまけに、休みときている。
今日が給料日ということもあり、さっそく月例になっている銀行回りをすることにした。
いつもは銀行の駐車場に停めているのだが、腰にいい運動になると思って、今日は少し遠くの駐車場に停め、そこから歩くことにした。
ところがである。
今日は新しいサンダルを履いていったのだが、慣れないせいで、足にまめを作ってしまった。
当然、痛みをかばうため歩き方が変になり、そのせいでまた腰が痛くなり始めた。

これはどうにかしなくては、と思いついたのが、例のスーパー銭湯である。
温泉の効用に、腰痛・肩こりにいいと書いてあったし、そこには泡風呂やジェット風呂・電気風呂といった、数々のマッサージ風呂がある。
これを利用しない手はない。
と、銀行から帰り、すぐさまスーパー温泉に向かった。

金曜日だからということでもないだろうが、今日は人が多かった。
おかげで、マッサージ風呂にはなかなか入れなかった。
とりあえず体を洗い、順番を待った。
風呂に入ってから30分ほど過ぎた頃、ようやく一つの風呂が空いた。
それは電気風呂である。
『電電の湯』と書かれたこの風呂、実は低周波の風呂だった。
さっそくぼくは電極と電極の間に座った。
その時、「ズン!!」という衝撃が走った。
ちょうど腰の部分、というより骨盤の部分である。
腰が抜けるような、重い痛みだった。
しばらくその風呂につかっていたが、腰の痛みは増すばかりである。
我慢が出来なくなって、そこから出ようとした。
ところが立てない。
少し立ち上がると、また沈んでしまう。
沈むたびに、腰に痛みが走る。
風呂の縁に手を当て、何とか這い出した。

風呂から出ても、しばらく痛みは続いた。
以前、他の銭湯で、こういう風呂に入ったことがあるのだが、その時はピリピリする程度で、こんな痛みが走るようなことはなかった。
かなり腰が悪くなっているようだ。
「次の休みは、整骨院に行くか」
そんなことを考えながら、ぼくは銭湯を出た。


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