| 2003年04月02日(水) |
ノンアルコールビール |
今日の昼食はお好み焼きだった。 改装中は断水になっているため、弁当を持って行ってない。 そのため、ここ最近はいつも外食である。 会社の周りにはカレー屋、うどん屋、ラーメン屋、お好み焼き屋があるのだが、毎日違ったところに入っている。 で、今日がお好み焼き屋の番だったわけだ。
ぼくはお好み焼き屋に入ると、どの店でも「豚玉」を注文する。 これは学生時代から一貫している。 もし餅やチーズが追加できる店なら、それも注文する。 今日入った店は、追加が出来る店だったので、もちろん注文した。 休みの日なら、ここでもう一つのものを注文する。 ビールである。 今日は仕事ということもあり、もちろん飲むことは出来ない。 が、今日はけっこうきつい仕事をしたので、生ビールが飲みたくてたまらなかった。 ぼくはアルコールを飲んでも顔に出ない体質だし、生ビールの一本くらいで酔うようなこともない。 もし、ここでビールを飲んで仕事をしたとしても、何ら仕事には差し支えはない。 一年前ならそう思って、おそらく飲んでいただろう。 しかし、昨年6月に改正された道交法が頭の中をちらつく。 前の日に飲んだ酒のせいで、罰金を払った人もいると聞く。 運転するのは5時間後とはいうものの、前の日の酒に反応する機械を使っているくらいだから、もし取り締まりに引っかかったら、罰金は確実だろう。
そう思って、生ビールを飲むのはやめた。 が、ビールは飲んだ。 ふとメニューを見ると、そこに『ノンアルコールビール』と書いてあった。 価格も生ビールの半額である。 多少味は落ちようとも、ビールには変わりない。 で、生まれて初めて『ノンアルコールビール』を飲むことにした。
「ビールはいつお持ちしましょうか?」 「すぐ持ってきて下さい」 さっそく『ノンアルコールビール』が運ばれた。 少し大きめのラムネの瓶、といった感じの容器に入っている。 泡立ちは普通のビールと変わらない。 味のほうはというと、ちょっと気の抜けたビールという感じである。 さすがにアルコールは感じられない。 と、表示を読んでみると、何と「アルコール分0,5%」と書いてある。 「えっ!? これアルコール入っとるやん」 ぼくは思わず声を上げた。 そのことを人に言うと、その人は「アルコール分が1%以下のビールのことをノンアルコールビールというんよ」と教えてくれた。 「アルコール分0,5%」 しかし、これでも今のアルコール検出器は充分に反応するのではないだろうか。 どこかのノンアルコールビールの広告に《いつでも・どこでも、飲みたい時にグイッと楽しめる》と書いてあったのを見たことがあるが、0,5%ながらもアルコールが入っているとなると、いつでも・どこでも楽しめないじゃないか。 ノンアルコールという言葉に騙されて、このビールをたくさん飲んだ人が、もし酒気帯びで捕まったとしたら、このビール会社はどう責任をとってくれるのだろう。
それはともかく、午後5時までに、この0,5%のアルコールを体外に出さなくてはならない。 もし5時までにトイレに行かなかったら、と思うと空恐ろしくなった。 さっそくぼくは、自動販売機でボトル入りのお茶を買った。
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