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2002年07月17日(水) 通り雨

  『通り雨』

 通り雨犬といっしょに 夏、背中を濡らし
 大きな雲が頭の上で 黒くにじこむ

 息を詰まらす 俄かな夜の中を
 走ってきた雲は光を放ち 大地を震わす

  ついさっきまでの太陽の中 ぼくは影を落とし
  座り込んでの手探りの中 もう帰ってこない

  傘をさせる人は笑いなさい 深い水たまりの中で
  車で行く人は急ぎなさい あの雲を超えて

 通り雨ぼくと似た人が 黒い喪服を濡らし
 降り続く雨はまた轟々と 影をにじます


いやはや、すごい雨だった。
昨日の日記を書いたあと、狂ったように雨が降り始めた。
空は真っ暗になって、時折雷も鳴っている。
「これは大渋滞に陥るな」と、ぼくは慌てて会社に行く準備をした。
いつもより少し早く家を出た。
その頃は雨はやんでいた。
この状態が続いてくれればいいが、とぼくは車に乗り込んだ。

運転し始めて2分ほどたった頃、また雨が降り出した。
最初は小降りで、だんだんと雨脚が強くなり、降り出して2,3分で土砂降りになってしまった。
免許を取って以来、こんな大雨にあったことはない、と思わせるほどの大雨だった。
空は真っ暗になり、フロントガラスに雨が叩きつけるので、見通しが悪くなった。
前の車は見えるのだが、距離感がまったくつかめない。
雨水が道路に氾濫して、まるで川のようになっている。
そのせいか、ブレーキの効きも悪くなっているように思える。
そういう状態の時に、3号線という一番交通量の多い場所に出た。
ラジオでは「福岡市内は今小降りです。雨雲は北九州の方に向かっているもようです。まもなく北九州地区は大雨になると思われます」と言っている。
思わずぼくは「もうなっとるわい」と、車の中で叫んでいた。

さて、その交通量の多い場所だが、今日はそれほど車の量は多くなかった。
9時をちょっと過ぎた頃だったので、通勤による渋滞はもはや終わっていたのだが、普段は大型トラックや営業車が多く走っている時間帯である。
おそらく、雨がやむのを待って待機しているのだろう。
ぼくとしては、それが返って好都合だった。
混乱もなく、スムーズに車は流れた。

最後の難所である戸畑バイパスでも、大きな混乱はなかった。
しかし、ここは坂になっている上、水はけが悪く、道路上を雨水が滝のように流れている。
ここで、いつも困ることがある。
対向車や追い越し車のハネがかかるのだ。
フロントガラスめがけて、大量の水が飛んできて、一瞬何も見えなくなる。
当然徐行はしているのだが、こういう場合思わずブレーキを踏んでしまうものである。
そういう時、車間を詰めていると、当然追突事故につながる。
今日もそういう状態だった。
幸い今日はみな車間を空けていたので、追突したりされたりはなかったが。

まあ、そういうわけで、なんとか無事に会社までたどり着いた。
予報では今日は一日、こういう天気が続くと言っていた。
しかし、会社に着いたとたん、雨は小降りになり、その後は晴れ間も出ていた。
午後からは完全に晴れていた。


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