何やら、また台風が近づいているらしい。 今月に入ってもう3度目だ。 今年は台風の当たり年なのかなあ。 前回は福岡直撃を避けられたが、今回は直撃するかもしれないと言っている。 しかし、また避けて行くような気がする。
東京にいた頃、よく友人から「福岡は台風が多くて悲惨だな」などと言われていた。 しかし、それは当たってない。 北部九州に台風が直撃するのは、年に一、二度くらいのものだ。 あとは、阿蘇・九重にさえぎられ四国方面に抜けていくか、消滅するかのどちらかである。
そういう意味では福岡は住みやすい所だといえる。 台風直撃は少ない。 地震はないに等しい。 とりあえず火山もない。 積雪も稀である。 都会の遊びもそこそこ満喫できるし、自然と戯れることもできる。 祭り好きな県民だから、祭も多い。 特に今月は、県内のいたるところで祭を見ることができる。 魚はおいしい。 玄界灘で獲れた魚は、身が引き締まって天下一品である。 お菓子もおいしい。 何度も言うようだが、「ひよこ」は福岡のお菓子である。 「チロリアン」も福岡のお菓子である。 日帰りで外国旅行ができる。 博多から釜山まで、高速船「ビートル」で2時間55分である。 飛行機で行けば、ソウルまで1時間10分である。 TOTO、ゼンリンなど、大手企業も多い。 特記すべきは、芸能人が多いということである。 高倉健、タモリ、郷ひろみ、井上陽水、千葉真一、高橋真梨子、浜崎あゆみ、チューリップ、武田鉄矢、チャゲ&飛鳥、藤井フミヤ、坂井泉水、Misia、椎名林檎、田中麗奈など、思いつくままに書いたが、あげたらきりがない。 作家や漫画家も多い。 松本清張、宇能鴻一郎、五木寛之、壇一雄、夏樹静子、畑正憲、つかこうへい、佐木隆三、村田喜代子、平野啓一郎、長谷川町子、松本零士、萩尾望都、鴨川つばめ、北條司、きうちかずひろ、業田良家、木内一雅、小林よしのりなど。
いつの間にかお国自慢になってしまった。 ぼくは東京に出る以前、あまり自分の住んでいる所には関心を持ってなかった。 まあ、芸能人を多く輩出するところだ、くらいの認識しかなかった。 それが、東京に出てから、一気に望郷の念に取り憑かれてしまった。 それまで何のテーマのなかった詩も、いつの間にか故郷というテーマが出来上がってしまった。 何事にしろ、一度は外から見てみるというのが大切だ、というのを思い知らされた。 こちらに帰ってからも、いつもあるのは「望郷」である。
以前ぼくたちの間で、「福岡を首都にしよう」と言う話が出て盛り上がったことがある。 「そうなれば、玄界灘沿いは湘南になるね」 「湘南サウンドが、玄海サウンドになるわけか」 「今、玄海サウンドになっているのは『無法松の一生』と『花と竜』くらいか。任侠物ばかりやのう」 「横浜がハマと呼ばれるように、小倉がクラと呼ばれるようになるんですかねえ」 などと馬鹿なことを言っていた。
4時59分から博多祇園のクライマックス「追い山」があるのだが、今それを見ようと思い、必死に起きている。 しかし、もう限界だ。 明日は仕事だし。 やっぱりビデオに録って見ることにしよう。
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