Lacrimosa 日々思いを綴る
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| 2007年09月18日(火) |
死んだ男の残したものは |
詩・谷川俊太郎
死んだ男の残したものは ひとりの妻とひとりの子ども 他には何も残さなかった 墓石ひとつ残さなかった
死んだ女の残したものは しおれた花とひとりの子ども 他には何も残さなかった 着もの一枚残さなかった
死んだ子どもの残したものは ねじれた脚と乾いた涙 他には何も残さなかった 思い出ひとつ残さなかった
死んだ兵士の残したものは こわれた銃とゆがんだ地球 他には何も残せなかった 平和ひとつ残せなかった
死んだかれらの残したものは 生きてるわたし生きてるあなた 他には誰も残っていない 他には誰も残っていない
死んだ歴史の残したものは 輝く今日とまた来るあした 他には何も残っていない 他には何も残っていない
谷川の詩は、時として心に突き刺さる
戦争で最も悲惨な目に遭うのは 最も関わりのないはずの民衆
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