スナックおのれ
毛。



 なんで、書くのかな。

 なにがしたいと、言われると、わからないと答える。仕事を始める前は、業務内容もわからずに「プランナー」と答えた。生意気盛り。今は、なにがしたい?どういうふうになりたい?と聞かれると、わからない。それぞれの職業の業務もある程度わかるようになったし、同じ仕事の中でも細分化されているのもわかった。でも、わかるにつれて大きなところがわからなくなった。近眼。
 ただ書きたいのならば、今の仕事じゃなくてもいい。他にもかける仕事はある。クライアントの意向をくんで、時にはわがままも聞いて、夜遅くまで残ったりして。逃げ出したくなることだってある。そもそも書くことなんて、努力も必要だし、言ってみりゃ面倒だし、こうやって日記を書くのも眠いのになんでだよ、と思ったりする。じゃあ、なんで書くんだろう。なんでコピーライターなんだろう。
 TCCという賞を知った時、おもしろ半分で「絶対取る」と豪語した。言いふらしまくった。挫折知らずの私は、自分なら絶対とれる、と思っていた。でも、今は自信がない。世の中に広告なんて吐くほどほどあるけれど、そのなかで人の暮らしにまで飛び出てくる文章は、多分少ない。そこに入り込めなければ取れない賞だろうと今は思っている。
 ただやっぱりコピーを書く時の自分が好き。意識が細く細くなって、なにも気にならなくなる瞬間とか、悩んで頭をかきむしったりする瞬間とか。たぶん無我夢中と言う状態なんだろうと思う。追い込まれた時、時間がない時、無理な注文をされた時、無我夢中はやってくる。夢中になることに理由は必要かな。今の私には、理由も目標も挙げられるほど、余裕がないようです。

2005年02月09日(水)
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