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■ 私は見逃さない。
私は見逃さない。電車で寝ているあなた。ヘッドポーターの鞄にくたびれたスーツの若者よ。私はまさしくあなたの目の前に立っている。ほら、あなたの左の人、少し右に席をずれましたよ。ねえ、あなたの右の人、腰をうかせて、ちょっぴり左に移動しましたね。席には隙間。みんなの隙間をあわせれば、ちょうど一人分の席が出来上がる。ねえ、あなた。朝から疲れているのは、なんとなくわかった。でもね、気づこうよ。ねえ、気づこう。 私、あなたの前にまだ立っているの。みんな、みつめているの。あなたの動向を。としているうちに、別の席があいたわ。ちょうどあなたの向かい側。 席に移動して、にらんでいたら、私のことをチラ見。それでも目を離さず、ずっとみつめていたら、またチラ見。わかってねえなあ、若者よ。まわりの空気を読む技術を、もうちょっと磨こうね。っていうか、磨け・・・。
2004年11月04日(木)
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