スナックおのれ
毛。



 小動物の牙城。

宅の小動物は、放っておくと牙城を作り出す技を持っております。用意するものは、新聞紙少々、綿少々。これだけあれば、1週間後には牙城の完成です。潜られてしまえば、きゃつがそこで生きているのかすらわからないくらいでっかい牙城の出来あがりです。まあ、小さな虫かごの中に作られているもんだから、そりゃあ小さいもんですけれどもね。さて、そんな小さな牙城から目を離して、まわりを見てみましょう。ところは東京、大田区。集合住宅にアパートメント、近代的なマンションに新築のお家に、昔からそこにあるであろう古い家。人間の牙城がそれはそれはたくさんたっております。けれどもなぜ、この家々が宅の小動物の牙城よりも豪快に見えないのか。りっぱな建物でさえ、この小動物の牙城に比べれば、なぜか小さい。それはもしかして、ここが都会だから?それとも人のいとなみのせい?虫かごの中、せせこましく生きる小動物。盲目の小動物。幸せも不幸もなく、生に正直に生きております。

2004年05月06日(木)
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