スナックおのれ
毛。



 グミチョコレートパインを目の前に。

ふと会社の用事で本屋に行ったら、大槻ケンジのグミチョコレートパインが発売されていました。おや?と思いつつ、手にとる。思えば、これを一生懸命読んでいた時って、私は中学高校生だったなあ、と思いながら、一瞬郷愁の念にとらわれました。あの頃、私はこの本の主人公と同じように、自分なら何かができると信じていたものです。これだけじゃ、すまんぞ、すまんぞ、自分は特別製なんだ、と何の根拠もなく考えていました。やればできる、という言葉がありますが、ありゃあ、やれば誰だって大抵はできるって意味なんですね。けれど、その中でも秀でるには才能であるとか、センスであるとか、人よりも努力することとか、あきらめないことだとかそういうことが必要なんだと、10年の間に、ようやっと学習しました。さて話をグミチョコレートパインに戻して。発売されていたのはパイン編。三部作の最終章です。一瞬、買うかどうかすごくためらいました。10年の間に私はあの変な時代を切り抜け、社会人になり、色々経験もしましたし、本もあの頃よりは読んでいます。なので、あらゆる意味で、この話との溝ができていたら、と思うと、とても怖かった。私はあの時に一生懸命読んでいた、この本を「なーんだ」と言ってなげだしたくはない。であれば、最初から、読まない方が良いんじゃないのか。けれど、作者大槻ケンヂにだって、私と同じく10年の年月を経ているはず。一瞬、またとても失礼なことを考えてしまった、ごめんなさい、と意味もなく高円寺の方に向かっ頭を下げながら、私は本を購入しました。果たして、内容がどんなもんか、実際、まだ怖いですけれど、誠意を持って素直に読んでみるつもりです。

2003年12月03日(水)
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