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■ 不倫探訪 IN ミスタードーナッツ。
ミスタードーナッツのロゴをずっと、鯉のぼりだと思い込んでいた。本当はコックさんの顔だとわかってから、10年たってない。要するに生まれて15年は間違いなく、ミスタードーナッツのロゴをずっと鯉のぼりだとばかり思っていたわけだ。 高校時代、学校の帰り、ミスタードーナッツに立ち寄ることがあった。友達と看板を見つめて、友人はコックの顔を見て、「ミスドに寄ってかない?」と言い、私は、鯉のぼりを見ながら「良いよ」と答えていたわけだと思うと、少しおかしい。同じ「ミスタードーナツ」の話をしているはずなのに、目から入ってくるミスドのロゴの認識がまったく違う。 どうも私は思い込みが激しくていけない。常日頃から思ってはいる。今日もミスドで本を読んでいると、横に30後半ちかくの男と私と同じ歳ぐらいの髪の長い女が座った。男は黒のスーツに濃紺のネクタイ、女は同じく黒のパンツスーツを着ていた。営業とそのアシスタント、もしくは後任といったところか。ところが、この歳の離れた男女、あきらかにおかしい。まず女が終始男に対して、敬語を使わず、会話に仕事のことはでない。そして、男が女の髪や頭、頬を触りまくる。これは、あきらかに不倫だと思いながら、意識をそちらに集中していると、奴さんたちがコチラを気にしている様子。時間は午後16:30。私は、イヌのイラストがプリントされ、PUNK!とかかれているTシャツを着ていた。ハッとした。何も観察しているのは、わたしだけじゃない。私だってだれかに観察されているのだ。一体、彼らに私はどう映ったのか。PUNK!なんて書かれたTシャツを着込み、夕方、仕事もなく本を読む女。学生に見られたら、まだ救いがあるというもの。けれど、私の雰囲気には既に学生の匂いが消えているということは、同い年以上の人ならばみぬけてしまうだろうと思う。果たして、家事手伝いか、それともただの無職者か、アルバイトか、ミュージシャン志望者か、劇団員か。鯉のぼりとコックさんほどの違いはないにせよ、なんだか私の考える自分像と大きくかけ離れたことを考えたに違いないような気がする。
2003年07月08日(火)
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