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斜めうえ行く「オクノ総研 WEBLOG」
by オクノ総研
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■スタンガンジジイ@地下鉄
会社の帰りに地下鉄に乗ると、酔っ払ったオヤジがシートをベッドにして爆睡していた。
シートを三人分占拠。
地下鉄内は、満員電車ほどではないものの、結構混雑していて、座席の空はなし。
立っている乗客は、爆睡中の酔っ払いオヤジをわざわざたたき起こすのも面倒だし、立ってりゃいいや、という雰囲気。
そこに、チロリアンな登山スタイルのジジイ登場。
チロリアンジジイは、爆睡オヤジにまっすぐに突撃。
シートをベッドにしているオヤジに覆い被さるように着席。
チロリアンジジイは、爆睡オヤジの頭の上に座った。
はあ?
車内が一瞬凍りつく。
チロリアンなジジイが酔っ払いオヤジの頭の上に座っているぞ。
酔っ払いオヤジは頭の上にジジイが座っているのに、相変わらず爆睡中。
酔っ払いオヤジは、頭の上に人が座っているのに爆睡継続。
チロリアンジジイは、酔っ払いオヤジが反応しないので、酔っ払いオヤジの身体を起こして無理やり座った体勢に立て直して、マイスペースを確保。
爆睡中の酔っ払いオヤジは30秒もたたないうちに、チロリアンジジイにもたれかかった。
チロリアンジジイ、露骨に嫌な表情。
チロリアンジジイは、登山リュックをごそごそ。
10年以上前の型と思われる携帯電話を取り出した。
さすが、ジジイ。
僕は、未だに古い携帯電話を使っているのか、と思って見ていた。
その携帯電話の形を見ると、鬼の角みたいな突起がついている。
ん?
チロリアンジジイは、爆睡中のオヤジのスーツに携帯電話を当てた。
「ばぢばぢっ、ばぢばぢっ」
チロリアンジジイ、変な音が出てるぞ、と思いつつ僕は、携帯電話を見た。
携帯電話の鬼の角みたいな部分から雷みたいな光が出ている。
「ばぢばぢっ、ばぢばぢっ」
雷。
あの携帯電話って、スタンガン?
酔っ払いオヤジは反応なし。
チロリアンジジイは、スーツの上からは効果なし、と判断、酔っ払いオヤジの顔に携帯電話を当てた。
「ばぢばぢっ、ばぢばぢっ」
雷。
「ばぢばぢっ、ばぢばぢっ」
雷。
爆睡中の酔っ払いオヤジ、「あせdfgyふじこlp;」。
悲鳴をあげつつも起きる気配なし。
チロリアンジジイ、携帯電話型のスタンガンのパワーアップ。
「ばごばごばごばごっ、ぴゅーいーん、ばごばごばごばごっ、ぴゅーいん」
アラーム音が地下鉄内に鳴り響く。
爆睡中の酔っ払いオヤジ、「あせdfgyふじこlp;あせdfgyふじこlp;」。
これは、シャレにならんだろ。
ケンカになるぞ。
チロリアンジジイ VS 酔っ払いオヤジの対決開始か?
地下鉄内に妙な期待感が走る。
僕は揉め事が好きなので、わくわくしながら観察。
残念ながら僕は、揉め事を止めようなどというような薄っぺらい良心は持ち合わせていない。
笑えるレベルにある限りは、状況を面白がる。
酔っ払いオヤジ、悲鳴を上げつつもまだ爆睡中。
悲鳴を上げながら、起きる気配なし。
オヤジ起きろっ、チロリアンジジイと対決しろっ。
チロリアンジジイは、オヤジにスタンガンで攻撃継続。
地下鉄車内に、アラームが鳴り響き、乗客は大注目。
僕はケンカが始まったら、燃料を投下してやろう、と画策しつつ観察継続。
酔っ払いオヤジ、爆睡したまま、くしゃみを始める。
加藤茶の「へっくしょい」と同じスタイルのオヤジ専用くしゃみ。
チロリアンジジイがスタンガン攻撃をかけるたびに「へっくしょい」。
「ばごばごばごばごっ、ぴゅーいーん、ばごばごばごばごっ、ぴゅーいん」
「あせdfgyふじこlp;あせdfgyふじこlp;」
「へっくしょい」
「ばごばごばごばごっ、ぴゅーいーん、ばごばごばごばごっ、ぴゅーいん」
「あせdfgyふじこlp;あせdfgyふじこlp;」
「へっくしょい」
「ばごばごばごばごっ、ぴゅーいーん、ばごばごばごばごっ、ぴゅーいん」
「あせdfgyふじこlp;あせdfgyふじこlp;」
「へっくしょい」
以下ループ。
地下鉄にはいろんな人が乗っているのですね。
05月11日(水)
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