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斜めうえ行く「オクノ総研 WEBLOG」
by オクノ総研
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■放送と通信の融合は個人レベルで勝手に進んでいく
ライブドアの堀江氏が連日テレビに登場し、デムパ発言を繰り返している。
堀江氏のインターネットと放送の融合とは、「放送を入口にしてポータルへのアクセスを増やす」ということらしい。
僕も数年前、某ポータルのウェブマスターをしていたとき、テレビ番組をまるごと買った事がある。
僕のサイトのURLを放送中に常時表示してみた。
確かに放送を入口として、ネットへの誘導は効果がある。
でも、それは僕は数年前に既に実行済みである。
新しい発想でも何でもない。
1998年に僕は、放送からネットにユーザーを誘導し、会員化、コマースに結びつける、という行為を実行した。
構想ではなく、実行済みである。
堀江氏のやりたい事は、放送局を買わなくても、番組を買っちゃえば実現できる。

堀江氏は、ブルームバーグやロイターみたいになりたい、ともいう。
だったら買うのはニッポン放送ではなく、ラジオ短波であり、TXであり、日経グループだろう。

ニッポン放送の株を買ったのは、普通に新聞を読んでいるレベルの人間だったら誰でも知っていたニッポン放送のフジサンケイグループの資本のねじれに、ドサクサに乗じただけです、と素直に言えよ。
ニッポン放送の資本のねじれに対して、ライブドア以外の資本家が、攻撃を仕掛けなかったのは、良識があったからだ。
フジサンケイグループの資本のねじれは、フジテレビのTOBが正しいと、良識ある資本家は考えていた。
村上ファンドは、そのドサクサに紛れたお金儲けが目的であり、自身でそれを認めている存在なので、資本主義市場は否定しない。
堀江氏は矛盾した発言を繰り返すから、資本家からバッシングを受けるのだ。
世論が許しても、資本家は許さない。
ニッポン放送がフジテレビに対して、新株予約権の発行を行なう事は、それはそれでルール違反だ。
違法性は高い。
だけど、それは確信犯である。
売られたケンカを買ったに過ぎない。
法廷に持ち込まれることにより、ライブドアの時間外取引の脱法性についても同時に議論されるべきだ。
違法と脱法。
脱法はいいのか?
CSRはどうでもいいのか?
ガキ企業。
ライブドア擁護者は、買えるものならライブドアの株を買ってみろ。
恐くて買えないのなら、堀江氏に油取り紙とヘルシア緑茶でも、送ってやれ。
ついでに、堀江氏の社長日記に対して、「尿酸値には気をつけてくださいね」とコメントを書いてやれ。
更に言えば、ルイ・ヴィトンとトータルワークアウトは、堀江氏のせいで、イメージダウンの被害を受けてるぞ。

現在の地上波放送が、現在のカタチのまま生き残る事はあり得ない。
HDDレコーダーの普及によって、広告モデルが崩壊する事は、誰にでも理解できるし、明らかだ。
堀江氏の主張は「地上波放送を入口として、ポータルに誘導し、視聴者を会員化し、そこでコマースやらメールやらチャットやら諸々のサービスに結び付けよう。そこで収益を上げよう」って事らしい。
それは正しい。
地上波の視聴率は今後も高いだろう。
だけど、放送の広告モデルが崩壊することは誰の目にも明らかだ。
視聴はされつつも、収益はボロボロ。
広告主から見放されることは間違いない。
堀江氏の主張は正しいけれど、ライブドアにそれができるのか、というと「NO」だろう。
Yahooが、孫さんが、同じ事を言ったら、そうかも知れない、と思うけど。
孫さんが、それをやらなかったのは、テレ朝買収の際に学習したからだ。

放送のエコノミクスを放送形態から考えると、地上波放送は非常に無駄なモデルである。
インターネット放送はもっと無駄。
ライブドアのサイトは肝心なときに、落ちてるし。
放送を電波効率として単純にエコノミクスを考えると最も効率的なのは、衛星放送である。

地上波放送は、デジタル放送に向けて大きな投資を行なっている。
いちいちアンテナを立てなくてはならない地上波デジタルは、単純にエコノミクスから考えると効率が悪い。
衛星を一発上げちゃえば、全国に放送が可能だ。
地方局は、地上波デジタルに投資せず、安価なトラポン契約をしろよ。


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02月27日(日)
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