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斜めうえ行く「オクノ総研 WEBLOG」
by オクノ総研
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■注意!!僕の脳から強いデムパが出ています。
僕は、自分の脳をオープンソースにできないかなあ、と常々感じている。
僕の職業は戦略コンサルタントで、一時間あたりいくら、と自分の脳を時間単位で切り売りすることで生活の糧を得ている。
こんな事を書くと、コンサルタントの仕事は、成果物だとか、クライアントの改革の成果ではかられるべき、と言って怒られるのだけれど、僕がクライアントと交わした契約書を見る限り、僕の脳は時間単位で切り売りされている。
僕の脳には、時間あたりいくら、という値札がついている。

弁護士や医師、会計士などの専門職に就くためには、資格が必要だ。
だけど、コンサルタントには何の資格もいらない。
コンサルタント系の資格、というと中小企業診断士あたりが想像されるが、僕の知りうる限りにおいて、中小企業診断士の資格を持った戦略コンサルタントは一人もいない。
戦略コンサルタントのクライアントは、中小企業ではないし。

脳に値札をつけられて、売り飛ばされる、という商売を続けていると、どうしても押さえられない気違いじみた衝動が起きてくる。

@脳をオープンソースにできないか?
Aグリッドの一部になれないか?
B@とAの帰結としてのマトリクスと融合できないか?

脳を切り売りされ、ネットワークをフル活用して仕事を続けていると、なんだか自分とネットワークの境界が曖昧になってくるような感覚に襲われる。
そして、チームメンバーと脳を共有しつつ仕事をしていると、脳が融合していく感覚にも陥る。
他人と自分の境界がわからない。
自分の記憶とネット上の外部記憶の境界が曖昧になる。
いわゆる「あっち系の人」である。
出所の怪しい薬を飲んでいるわけではないのだけれど、感覚的に「向こう側」に行きそうになるのである(既に行ってしまっている、という人もいる)。

@脳をオープンソースにできないか?
僕の脳がクライアントおよび会社から拘束されている時間、脳を売っている時間帯、僕の脳は、飼い主のものだ。だけど、僕の脳は、24時間拘束されているわけではない。一日の一定の時間は、僕の脳はアイドル状態に置かれている。脳の一部は、オープンソースにしてソースごと公開してもいいのではないか、と思う。ある種のボランティア活動だ。ボランティア活動には、お金で寄付する、だとか、災害現場の片づけの手伝いなど、いろいろある。僕としては、自分の脳をソースコードごとボランティアとして捧げたい。僕がこうやってウェブでワケのわからないことを書き続けている理由のひとつは、自分の脳をオープンにして晒したい、という衝動のひとつなのかも知れない。僕は脳のソースコードを晒すから、誰かバグフィックスしてくれっ!

Aグリッドの一部になれないか?
僕は、脳の切り売りを商売にしているが、単独行動ではない。複数のメンバーで構成されたチームで活動している。チームメンバーとは、事実上、脳の一部を共有化している。そして、僕の脳は、インターフェイスはアナログながら、常に高速ネットワークに接続されている。それは、Googleであったり、社内のナレッジデータベースであったり、メッセンジャーであったり、コラボレーティブツールであったり、喫煙コーナーでの雑談であったり。デジタルとアナログが混在してはいるが、僕の脳の一部は共有化され、外部記憶と連携している。チームに所属するコンサルタントもひとりひとりはそれぞれ独立した個人なのだけれど、脳を切り売りし、僕と同じ目的に向かい、ネットワーク上の外部記憶と連携しながら仕事を進める。僕らは、CPUとしての脳を連携させ、脳内の記憶、外部記憶を融合させて活動を行う。僕らはグリッドの一部だ。インターフェイスがアナログとデジタルが混在しているだけで、僕らは既にグリッドの一端末なのかも知れない。

B@とAの帰結としてのマトリクスとの融合

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02月04日(金)
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