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斜めうえ行く「オクノ総研 WEBLOG」
by オクノ総研
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■Skypeのiアプリ版を作れば億万長者
僕は仕事柄、海外との電話会議が多い。
毎週、定時に行っている早朝電話会議もある。
グローバルの電話会議は、米国とヨーロッパ、アジアの三域で行うので、時差の関係で無茶苦茶な時間に設定されていることも多い。
米国との電話会議であれば、だいたい午前8時とか午後6時ごろに設定されているのだけれど、グローバルでの電話会議になると、午前1時とかに設定されてしまう。
クソ高い国際電話をかけることになるので、自宅からは参加したくない。
必然的に、電話会議参加のために早朝出勤や深夜残業が必要になる。

IP電話を使ってくれれば、自宅からでもクソ高い国際電話なんてかけなくても良いのに、と思う。

社内ではMSNメッセンジャーは普及している。
離れた場所にいるチームメンバーとMSNメッセンジャーを使ってテキストで「会話」することは多い。
オンラインかどうかもわかるので、誰がPCにログオンしているかもわかるので、便利。
MSNメッセンジャーは、携帯電話と異なり、複数の人間と気軽にメッセージのやり取りが行えるので、多用している。

でも、MSNメッセンジャーを使っていても、IP電話機能(音声チャット)を使っている人はほとんどいない。
MSNメッセンジャーの音声チャット機能を活用すれば良いのに、と思う。

で、Skype。

SkypeはP2PのIP電話である。
完全なフリーウエア。
通話料も無料。
ファイアーウォールも気にしなくても良い。
インターネット回線のみを使うので、無料なのは当然。
プロバイダのIP電話網も使わないので異なるプロバイダ間でも通話無料。
MSNメッセンジャーと比較して、音声に特化しているだけあって、機能、音質ともに優れている。
USB接続可能なPC用のコードレスフォンと一緒に使えば、ほとんど電話感覚で使えるようになる。

Skypeのiアプリ版があれば、便利だろうな、と思う。
Fomaにはパケット定額コースがあるので、Skypeのiアプリ/BREW版が出れば、どこでも気軽に国際電話をかけることができるようになる。
深夜早朝の電話会議もベッドに寝転がっていても参加できる。
国内の通話でもパケット定額であれば、通話時間を気にすることもない。

Yahooメッセンジャーは音声には対応していないけれど、iアプリ版が既にある。
Yahooメッセンジャーのiアプリ版が音声にも対応すると、キラーアプリになるはずだ。
iアプリの容量では音声のエンコード/デコードまでできない、というのであれば、クライアントサーバー的にサーバー連動型のアプリになっても良い。

MSNメッセンジャーやSkypeは日本主導ではないので、iアプリ版はなかなか作れないのかもしれない。
でも、Skypeがiアプリ版を展開することができたならば、日本の携帯電話事情は一変する。
固定料金での音声通話が現状のインフラだけで実現してしまうのだ。

今のところ、僕の周辺ではテキスト系のメッセンジャーとしては、MSNメッセンジャーが最も普及している。
IP電話系ではSkypeが普及するのではないか、と思う。

でも、メッセンジャーソフトは相互通信ができない。
まずは、各メッセンジャーソフトの相互通信を可能にするべきだ。
次に、IP電話機能の相互接続。
最後は、IP電話機能のiアプリ等を使った携帯電話への搭載。

携帯電話へのメッセンジャーソフトのIP電話機能の搭載はまだ誰も手をつけていない。
P2Pであれば、インフラ投資もほとんどない。
Skypeを初めとするメッセンジャーソフトは全てフリーウエアだけど、携帯電話版は有料で提供すれば良い。
月額数百円であれば、問題ない。
パケット定額を利用すれば、音声通話が固定料金になるのだ。
DoCoMoにとっては、パケット定額のうえで音声通話をやられてしまっては、収益にとてつもない悪影響を与えるので、公式コンテンツとして認めるとは思えない。
でも、公式コンテンツになる必要などない。
Skypeの日本法人設立の企画を出して、そのうえでiアプリ/BREW版を作れば、間違いなく大もうけだと思う。

iアプリ/BREWの容量増大、定額性の普及、といった環境のうえで、P2P技術を使ったiアプリ/BREW版のIP電話が登場することは間違いない。

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10月13日(水)
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