ID:99799
斜めうえ行く「オクノ総研 WEBLOG」
by オクノ総研
[1220783hit]
■バイクとエレキは不良の始まり 〜エレキ編〜
ここ1ヶ月の間に2本のギターを買った。
1本は中古のソリッドボディーのエレガット。
もう1本は新品のフェンダーのストラト。
僕は1980年代中期の学生時代、今となっては伝説となっている「ナゴムレコード」に所属するインディーズのバンド(同期は筋肉少女帯、電気グルーブ等)で、「キーボーディスト」としてレコードを出したり、月に10本くらいライブをやったりと、音楽三昧の生活を送っていた。
世間的にはギタリストではないことになっていた。
が、インディーズで活動を開始する以前のバンドでは、キーボードよりもギターのほうが中心で、インディーズ活動を開始した当初も、ライブではギターを弾いていた。
はじめはファンクっぽかったバンドが、徐々にコンピューターやサンプラーを多用するエレポップ系の音に変化していったので、途中からギターよりもキーボードを担当することが増えていった。
僕らが出したレコードでもギターの音は一切入っていない。
全てコンピューターによる打ち込み。
1980年代なのにバックトラックだけではなく、ボーカルやコーラスまで打ち込みとサンプリング!
でも、僕はもともとはギタリストなのである。
今でも自宅には7本のギターがある。
最近はギターはたまに触る程度だったのだけれど、暇ができたので、ギターの練習を再開した。
まず、買ったソリッドボディーのエレガットとは、エレキギターのように空洞のないボディーにナイロンのガット弦を張った、ようするにエレキギターの構造を持ったクラッシックギターである。
アンプにつないで演奏することが前提なので、深夜でも音を小さくすれば練習できる。
僕は、ギター1本でYMOとか、坂本龍一の曲を弾けるか、に挑戦している。
ギター1本で、ベースラインとコードとメロディーの3つを同時に弾かなければならず、かなり無理な運指が必要とされるので、指がつりそうである。
いざやってみると、スゲー難しい。
エリック・クラプトンのアンプラグドのように最初っからアコースティックギター用に作られた曲であれば、楽勝とまでは言えないまでも、まずまず弾けるのだけれど、ギター1本でのテクノはさすがに難しい。
テクノポリスとかエナジーフローをアコースティックギター1本で、弾けるようになれば、絶対格好いいぞ、とニヤニヤしつつ、深夜に練習している。
ギター1本でテクノをキチンと弾ければ格好いいハズだ。
ほとんど知られていないが、YMOでもアコースティックギターのみで演奏しているバージョンがYMO Go HomeというアルバムにLa Femme Chinoise(中国女)が収録されている。
アコースティックギターでテクノを演奏するのは、意外に格好良かったりするのである。
で、もう1本のフェンダーのストラト。
僕が一番好きなギタリストはジェフ・ベックである。
来日公演には2回行った。
中学生の頃からのジェフ・ベックファン。
初めてジェフ・ベックのライブを見たとき、ジェフ・ベックはなんの改造もされていない(と思われる)「イエローボディーのストラトキャスター」を持って登場した。
ジェフ・ベックにスポットライトがあたり、「キュイ〜ン♪」と、ただチョーキングをしながら、アンプに向かい、フィードバック(アンプから出てくるギターの音をギターのピックアップが拾い、またその音がアンプから出て、またそれをピックアップが拾って、というハウリングをうまくコントロールする奏法)をやった。
ただ、「キュイ〜ン♪」とやっているだけである。
僕は、それだけで不覚にも涙してしまった。
それから10数年、僕はイエローのフェンダーのストラトを探し求めていた。
フェンダーのレギュラーカラーにイエローはない。
よって、普通では手に入らない。
が、そのイエローのフェンダーストラトを遂に発見してしまったのである。
渋谷の楽器屋が特注したカスタムモデルであった。
僕は試奏もせず、即買い。
プラチナカード万歳!
僕はどノーマルのシングルコイルのストラトキャスターを所有したことはない。
[5]続きを読む
07月17日(土)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ
[4]エンピツに戻る