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斜めうえ行く「オクノ総研 WEBLOG」
by オクノ総研
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■バイクとエレキは不良の始まり 〜バイク編〜
休職中の僕は、暇を持て余して「いない」。
ぶっ倒れていたので、ここには書く機会がなかったが、バイクとギターのおかげである。
まず、今日はバイク編。

毎日、Ducati998 Matrixで爆走してるぜっ!
と、書きたいところだが、僕のDucatiはただ今、入院中である。
Ducatiは走行可能な期間より、故障の修理のために入院している期間のほうが長いらしい、というのはBBS等で何となく分かってはいたが、本当だった。

僕のDucatiはタンクとガソリンをエンジンに送るパイプに欠陥が見つかり、入院中。
走れないことはないが、ガソリンが引火でもして爆発したら、三菱自動車のクルマみたいになってしまうので、バイク屋さんに預けて修理中。
修理自体は簡単らしいのだけれど、問題はパーツの供給。
バイク屋さんによると、パーツの納期は「2週間から2ヶ月」くらいらしい。
おいっ、何だっ、そのアバウトな納期はっ!

バイク屋さん曰く。
「イタリア人ですから・・・」
「納期とか全然わからないんですよね・・・」

確かにバイク本体そのものの納車予定時期も11月に注文した際には「春頃」としかわからなかった。
それどころか、日本に輸入されるかどうかすらも分からなかった。
そして、ある日突然、バイクがイタリアから届いた。
書類抜きというボケつきで。
書類がないので、車検を通せない、という理由で現物が目の前にあるのに、ナンバー登録ができなかった。
更に納車点検で問題が発覚した、との事で結局、バイク屋さんにDucatiが届いてから、バイクが僕の所にやってくるまでに、1ヶ月ほどかかった。

修理のためにDucatiをバイク屋さんに預けてからそろそろ1ヶ月になるが、イタリアからパーツが届く気配はない。
BBS等を見ていると、しょうもない消耗品パーツの納品に半年かかった、みたいなハナシが笑い話的にたまに書かれているのを見かける。
中にはパーツ供給に2年かかった、みたいな笑うに笑えない話もある。
僕のDucatiはDucatiのなかでも日本国内に10台あるかどうか、という超レアバイクなので、パーツ供給は特に厳しい。

まあ、このクソ暑い中で、フル装備で昼間に乗る根性はないので、いいんだけど。

で、このDucati998 Matrixだけど、いざ乗ってみると実はとんでもない鬼バイクであった。
僕はマトリックスを見て格好良かった、というデザインのみで、買ってしまったのだけれど、いざ乗ってみると、とんでもない鬼バイクなのであった。

もともとレーサーに保安部品をつけただけのバイクなので、日本の一般道路を走る事などまるで考慮されていない。
渋滞なんかに巻き込まれたら、それこそ地獄である。
排気量が1000ccもあるくせに、低速トルクはスカスカ。
低速走行中にバイクはまだ動いているのに、エンストしたりする。
クラッチは伝統の激重。
コーナリング重視のための高重心セッティング。
これまたコーナリング性能重視のためにシート高も高い。
極端な前傾ポジション。
「低速で安定せずフラフラする=コーナリング性能の向上」なのである。
エンジンのかけかたにもコツがいる。
先日、友人がエンジンをかけされてくれ、と言ってきたが、結局エンジンをかけることはできず、僕がエンジンをかけてあげた。
80キロ以上出さないと、却って不安な動きをする、

それに、しばらく走っていると股の辺りがもの凄く熱を持つので、ジーンズでは火傷しそうで乗れない。
革パン必須。
日本のレーサーレプリカみたいな、公道向けの甘い仕様にはなっていない。
あくまでも200キロ以上の速度でサーキットを走る事だけを考慮して作られている。

慢性渋滞の都会で乗るようなバイクではない。
スリ抜けをやりつつも、たらたら走っていると、水温計がどんどん上がっていく。
早朝、深夜の空いた道か、田舎道や峠以外はつらいだけ。
なので、僕は昼間はほとんど乗らない。
深夜、早朝の爆走専用である。

でもね。

このバイクは芸術的で至高のデザインは美しい。

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07月16日(金)
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