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斜めうえ行く「オクノ総研 WEBLOG」
by オクノ総研
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■放送と通信の融合を斜めうえに考える
HDDレコーダーによるタイムシフト視聴者は、CMを早送りもしくは、スキップする。
早送りが前提なのであれば、早送りで見ても広告効果があるCMが必要となるだろう。
スキップされるのであれば、スキップされないCM作り、番組内へのCM入れ込みが必要だ。
番組内容と強く連動したCM作りも欠かせない。
スポンサーも高視聴率番組だからというだけで広告出稿してももはや意味がない。
プロダクトプレースメント広告も増えていかざるを得ない。
広告効果を視聴率で計る時代は終わった。

インターネット企業と放送局が、ごちゃごちゃと揉めている間にもHDDレコーダーは普及し、HDDの価格は低価格化、大容量化を続ける。
HDDレコーダーの普及は、逆説的に放送コンテンツのネット配信の促進要因となるだろう。
ユーザーの自宅のHDDが大容量化し、コンテンツが蓄積され続けていけば、放送局によるネット配信の意味あいは薄れてしまう。
だったら、ユーザーの自宅HDDに保存されていないであろう過去のアーカイブをネットに解放したほうがいい。
有料でアーカイブを提供すればいい。
逃げ道はない。
放送局は、ウォールドガーデンを提供するプロバイダにコンテンツを開放すべきだし、CDNを活用してコンテンツを配信すべきだ。

僕にとっては、インターネットと放送の競合、あるいは融合は、重要な論点を踏み外しているように見える。

04月20日(水)
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