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斜めうえ行く「オクノ総研 WEBLOG」
by オクノ総研
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■中国の反日暴動を無理やり数学的にモデリングしてみる
5人は「石を投げちゃえ」とグループ内で同意する。
5人で一緒に石を投げるのであれば、投げちゃえ。
閾値5の5人が、一緒になって日本大使館に向かって石を投げる。
だが、そこには仲間ではない閾値5の人間も5人いる。
5人が石を投げた時点で閾値5の5人もつられて石を投げる。
最初に石を投げた5人に加えて、石を投げた人間は、10人。
この時点で、閾値10の人間20人がつられて石を投げる。
石を投げた人間は、これで30人。
そこには、閾値30の人間が30人いるので、更に30人が暴徒化し、暴徒化したデモ参加者は合計60人。
と、こんな感じで中国の反日デモは、ただのデモから暴徒化していったのではなかろうか、と。
反日デモの参加者は、デモに参加した時点では、それほど反日感情は持っていなかったのかもしれない。
閾値30くらい。
それでも、暴徒化理論によると、反日感情の閾値が30であったとしても、人は暴徒化する。
模倣者と言っても良いかもしれない。
最初は小さな火種であっても、人は同じ方向に向かってしまう。
デモ参加者がノンポリで、閾値が高いったとしても、暴徒化理論により、暴動は広がる。
暴徒化理論は、人単位ではなく、都市単位でも考える事ができる。
北京で暴徒化したから、次は上海、そして香港。
そのまま拡大していけば、中国全土に広がる。
面的広がりに加えて、暴動のレベルも上がっていく。
あのまま放置すれば、戦争にもなりかねない。
もともとは、閾値の高い集団内で起きた暴動であっても、放置すれば巨大化する。
中国政府は反日教育により、閾値を下げてきた。
そして、デモが起き、暴徒化した。
だが、暴徒化は暴徒化理論により、予想を超えて拡大化していった。
中国政府は、反日暴動によって盛り上がった暴徒のエネルギーが中国共産党政府に向かう事を恐れた。
取り締まり強化によって、閾値を上げる行動を取った。
暴動や戦争が起きる過程は、モデリングしてシミュレーションできないこともない。
僕は嫌なコンサルタントなので、中国の反日デモのニュースをテレビで見つつ、愚かなる大衆は数学的にモデリングできるなあ、と思うのであった。
この暴徒化理論は、コンサルティングの実務では、強引に流行を作り出したり、市場を動かしたり、というような場面で適用可能ではないか、と思う。
マーケットの閾値の状況を分析し、それに応じたマーケティング施策を打っていく。
閾値の把握とコントロール、全体の動きのシミュレーションができれば、市場をコントロールできるはずだ。
応用範囲は多い。
そんなこと言ってるコンサルタントはいないけど。
■割れ窓理論
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%89%B2%E3%82%8C%E7%AA%93%E7%90%86%E8%AB%96
05月13日(金)
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