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斜めうえ行く「オクノ総研 WEBLOG」
by オクノ総研
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■FOMAは本当にダメなのか?
端末メーカーはNTTドコモが気に入らなくても、一番大きなお客さんだから、最優先せざるを得ない。
コンテンツプロバイダも同じ。

NTTドコモはNTTグループの既得権益や規制のおかげでシェアを獲得したにもかかわらず、努力や卓越した経営力、技術により高収益や高シェアを上げた、と勘違いしている。
もともとはNTTのインフラを利用して全国どこでもでつながるって事が優位性だったんだから。
その後の成長を牽引したと言われるi-modeはHDMLではなくC-HTMLを採用したこと、コンテンツプロバイダが収益を確保できるインフラを用意したことは素晴らしいことだと思うが、ただそれだけである。

i-modeの仕様は普通に考えれば誰でもそういう結論に達する程度のものである。
恥ずかしい本を書いて自慢するようなことではない。
他の携帯電話会社が同じ事をできなかったのは、単に体力の問題である。
世界標準からはずれるC-HTMLをあえて採用するほどのシェアも、コンテンツ課金のしくみを独占するほどの影響力も持ち合わせていなかっただけだ。
NTTドコモの戦略の勝利ではない。

でも結果的に2005-6年ころにはNTTドコモのFOMAは圧倒的に伸びていく事になってしまうのだ。
だって、2Gから3Gへの移行は単なる機種変更だもん。

FOMAが使い物になるまで、NTTドコモは気合いの入ってないFOMA端末でお茶を濁しつづけるだろう。
一方で504iや251iシリーズは充実させ、auへのユーザーの移行を止めようとするだろう。
FOMAの低調ぶりに対するマスメディアの見方はちょっと間違っている。

とは、言いつつもNTTドコモが僕と同じ考えをしているかどうかは良く知らない。
単にFOMAの普及が遅れて、あせってるだけだったりして。

11月08日(金)
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