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いぬぶし秀一の激辛活動日誌
by いぬぶし秀一
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■第三回定例会一般質問
たちあがれ日本の犬伏秀一でございます。わが党が昨年4月に結党された時に、3つの目的を明示いたしました。そのもっとも大きな柱は、打倒民主党であります。幸いなことに、その後行われた参議院選挙では、亡国民主党政権の単独過半数を阻止することができました。
東日本大震災をめぐる司令塔不在の菅政権は、民主党に壊滅的な打撃を与え、野田政権が誕生いたしました。陸上自衛官の父上を持つ野田新総理にはいささかの期待を抱いておりましたが、やはり本質的には亡国民主党であることが人事でも露呈されてしまいました。
「我が国の教育のガン」と中山元文部科学大臣にその体質を指摘された、日本教職員組合所謂日教組出身議員を文部科学政務官や首相補佐官に迎えることは尋常ではありません。社会党出身で北海道教組の違法選挙にもかかわった鉢路産業経済大臣が自爆したことは、この政党にいかに不見識な人々が集っているかを物語っています。
さて、このように無政府状態のような昨今、地方自治体こそがしっかりしなければ住民の安全を守ることはできません。大田区も69万余の区民の安全を守るため、備えを万全にしなければなりません。
今回の震災では様々な問題が露呈をいたしました。特に災害弱者と言われる方々の対策の遅れが指摘をされています。今回は、その災害弱者のなかでも情報伝達が困難な聴覚障害者の対策についてお尋ねをいたします。
私は、本年4月より社会福祉協議会主催の初級手話講習会に毎週木曜日に通っております。いままで別世界だと感じていた「手話」が、毎週少しずつではありますが身近になり楽しく通っております。しかし、毎週手話を学ぶにつれ、聴覚障害者に対する緊急時の情報伝達の難しさをも感じております。同じ災害弱者であっても、視覚障害者の方や身体障害をおもちの方には音声により、比較的容易に情報伝達が可能です。ところが、聴覚障害をお持ちの方々には、音声が主流の災害情報は、ほとんど届きません。数少ない情報源である携帯電話のメールや固定電話のファックスなどは、今回の震災当日にはまったく機能しませんでした。
3月11日の夕方から夜間にかけては蒲田駅周辺には帰宅困難者があふれ、自分勝手なJRが駅舎を閉鎖してしまったため、東西移動が容易ではなくなり大混乱となっていました。このような大混乱の中でも、大田区職員は懸命に工学院やアプリコへの誘導に努めていましたが、それは音声による誘導でした。聴覚障害者には情報が到達しないのです。いざとなれば筆談をすればいいだろう、というのは聴覚障害者に対する無理解もいいところです。ましてや、震災時の大混乱のなかで筆談で情報を伝達することは非現実的です。
ここに、本年8月13日の神奈川新聞のコピーがあります。お隣りの川崎市において人身事故の現場で、事故処理にあたった警察官が相手方の聴覚障害者の話は筆談を含め一切聞かず、健常者である加害者の話だけを聞き、手話通訳の手配も怠り、後日の抗議により謝罪した、というものです。平時の交通事故処理ですらこのような状態ですから、大規模災害などの「筆談」など絵空事と言わざるをえません。
聴覚障害者の方々の不安を払しょくするためにも、地域の避難訓練などへの手話通訳の派遣、大規模災害時における避難所や駅前など拠点への手話通訳の配置をすすめるべきであります。大規模災害時の聴覚障害者に対する情報伝達につき、現段階での状況と取り組み、改善策などをお示しください。
また、日本聴覚障害者建築協会所属の聴覚障害者が発案したSOSカードという指差カードを是非とも、各避難所に配置していただきたいと思います。福岡県春日・大野城・那珂川消防組合では、すべての救急車にこのSOSカードを配備しています。「私達は春日消防の救急隊です。今からカードを出しますから、指でさしてあなたの体の様子を私達に伝えてください」これだけのことですが、聴覚障害者の方には、どんなに心強いことでしょう。ちなみに、この消防組合では英語、中国語、韓国語によるバージョンも作成したそうです。大田区の予算規模からも、簡単に導入が可能であると思います。お考えをうかがいます。
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09月17日(土)
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