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いぬぶし秀一の激辛活動日誌
by いぬぶし秀一
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■大田区官製談合の告発by怪文書
 朝10時から夜7時までのロングランの議会が終わり、帰宅すると「大田区伊豆高原学園PFIをめぐる官製談合の告発」という匿名の封筒が届いていた。たまたま、今日の議会では、大田区の契約はほとんど談合の疑いがある、と指摘していたので、タイムリーな怪文書でもある。

 これは、伊豆高原駅前にある林間学校施設を新築するにあたり、民間活力を利用するPFI手法により行うという計画で、今後プロポーザル(提案)を審査して業者を決定する予定だった案件であるが、委託したコンサルが如何わしく、当初からきな臭い計画だった。

 見覚えのある封筒の印字スタイルと、自ら「所属している」と書いた会社名を間違えていることから、多分、区職員からの告発であると思われる。真偽の捜査はしかるべき公権力に委ねることにして、全文を公開する。それが、投函者の希望だろうから。

私は、この伊豆高原PFIの応募に取り組んでいる伊豆急電鉄(犬伏注:正しくは、伊豆急行株式会社)を代表とするグループの一員のSと申します。この書面は、本件があからさまな官製談合となっていることを、何とか世間に知ってもらい、不正を止めて、この事業を良い方向に修正すべきという強い思いで、愛社精神から関係者皆様に告発することにいたしました。

1.本件がPFIの導入可能性調査をする以前より、日本設計は松原大田区長の依頼により水面下で検討していました。また従来から区と関係が強い東急電鉄に対し、「本件について東急電鉄にやってもらう」と松原大田区長が約束してくれました。その後大田区長の強い指示により私達は日本設計をグループに入れました。

2.堂々と疑われずに進めるように、PFIを起用して審査委員会を大田区長が傀儡して確実に私達のグループに発注されることが決まっております。

3.伊豆高原学園は東急グループの伊豆急電鉄(社名間違い)と伊豆急不動産が深く関係している計画地にあるため、私達がどこよりも有利に提案できるようにし、さらに審査委員会で確実に勝たせるための方策として、大田区長は可能性調査後のアドバイザリー業務に、区と関係の深いパシフィックコンサルタンツを起用しました。

4.日本設計、東急電鉄、パシフィックコンサルタンツが、今の大田区とどういう関係にあるのかは、パソコンで簡単に調べられるくらい深い関係にあります。

5.パシフィックコンサルタンツをアドバイザリーに起用するにあたり、同種のPFIは過去に一件しかなく、そのPFIのアドバイザリーはパシフィックコンサルタンツでしたから、当然これも出来レース・区議会でパシフィックコンサルタンツに決まった経緯をついた区議がいましたが、そんな意見は一蹴されてパシフィックコンサルタンツに決定しました。

6私達のグループは当然のように予算内訳を入手しています。またPFIは得意な分野ではないため、当然パシフィックコンサルタンツに協力してもらっています。

7.区のH課長(原文は本名)とT係長(本名)も私達の強い協力者です。二人を通じて、どのような対抗者が参加しているか全部把握できます。相当数の対抗者が出揃いそうなので、ますますやり易くなったとお考えのようです。

8.実施方針や要求水準書、そしてそれらに対する質疑の回答を、意図的に他の応募グループに理解しにくい内容に留めていただきながら、H課長、T係長と業務内容について打ち合わせをし、すでに万全の体制を敷くことが出来ました。

9.この経緯を完全に秘密裏に進めるために区の建設企業は一切入れない方針です。蟻一匹でもこの談合がばれないようにする配慮です。伊東市の建設企業はチームに加わります。

10.グループ代表は東急電鉄の名前を目立たせずに伊豆急電鉄(犬伏注:存在しない会社名)を代表にします。伊豆急コミュニテイ(犬伏注:保養所管理会社)という考えも有ります。


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09月16日(金)
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