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いぬぶし秀一の激辛活動日誌
by いぬぶし秀一
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■本日の一般質問全文
 たちあがれ日本の犬伏秀一でございます。早いもので、紅顔の美青年だった平成7年の選挙以来16年の歳月が過ぎ去り、小学生だった息子は自衛官としてハイチにジプチにと、日の丸をつけて国家のため働いております。オヤジはと言えば、ついに今期最後の一般質問の時間となってしまいました。4月24日の結果によっては、今期どころか、生涯最後の質問になるかもしれませんので、理事者の皆さまには、心して真摯にお答えくださいますよう願ってやみません。

国政においては理念なき菅政権のダッチロールにより、国民生活に多大なる打撃を受けている事は、民主党の方を含めて、この場にいるどなたにも異論のないところでしょう。多くの国民が「政権交代」という言葉に騙されたと痛感しているのであります。

我が大田区においても、平成19年に長く続いた「お役人出身」の区長さんから、「民間出身」を標榜される松原忠義区長に「政権が交代」されました。

これも、多くの区民が「脱・お役人」に期待したからに違いありません。そして松原区長の4年の任期が終わろうとしていますが、残念ながら区政の内実を知っている人々からは、国政以上の落胆の声が聞こえてきます。「しまった!政権交代は大田区も失敗だった」と。

「民間出身」を標榜した松原区政は結局、一部のお役人の手のひらで「コントロール」されているようにしか見えないのです。その結果「民間」の感覚は持ち込まれず、前政権より「よりお役所的」になってしまいました。それでは、これより、何が「よりお役所的」なのかを検証してまいりましょう。

1.粛清人事について

松原政権に代わって以来、社会福祉法人池上長寿園の理事長人事への介入、代表監査委員への辞任強要、前政権中枢幹部職員の他区や一部事務組合への不自然な転出など、リビアや北朝鮮もびっくりするような粛清人事、報復人事が行われてまいりました。私は再三これら粛清人事、報復人事について警鐘を鳴らし続けてまいりましたが、一部取り巻きの入れ知恵か、これら異常な人事は止まることを知りません。

そして、今回は二人いる副区長にまで、このような人事の魔の手が伸びたようでございます。この副区長には松原区長ご自身が、任期途中の3月31日付けで辞任するよう迫ったとの事実が漏れ聞こえてまいりました。はたしてどのような理由で任期中の副区長を、それも区長自身の任期を1ケ月残す時期更迭しなければいけないのでしょうか。この副区長の選任に同意した立場としては、どうしてもうかがっておかなければなりません。松原区長の真意をお尋ねいたします。

2.新規職員の採用増について

民間では日本航空に代表されるように、大変なリストラの嵐が吹きまくっております。大田区においては西野区長時代に事務事業適正化計画を立ち上げ、職員数の削減、残業時間の管理などを徹底した結果、財務状況が好転、全国でも上位の安定した財政基盤を確保したのです。

「民間では仕事の数しか職員がいない」が「お役所は職員の数だけ仕事を作る」という有名な言葉があります。まさに区役所の庁内を歩いていると、そのことを実感いたします。

民間であれば、パイロットが地上職、工場勤務者が営業マンなどあたりまえですが、現業公務員は生涯同じ職場なのだそうです。民間では考えられない制度設計であります。さて、そのような、公務員がやるべき仕事の検証や、各職場の仕事の量を勘案せず、ただ「他区との比較検討を行った合理的職員数」という計画には「民間」の感覚をまったく感じないのであります。

最近の大田区職員の採用数の推移をお示ししましょう。平成18年度は42名、平成19年度42名、ここまでは前の政権での採用数です。そして、松原区長になった平成20年度84名と倍増、さらに平成21年度は70名増の112名、本年度はさらに増え119名、この4月の採用予定者は、なんと、なんと、平成19年度の丁度3倍の146名となります。旧政権時代は42名で推移していたものが、突如、新政権になり倍増、そして3倍の増員となった理由は何でしょうか。


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02月25日(金)
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