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いぬぶし秀一の激辛活動日誌
by いぬぶし秀一
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■地方自治経営学会研究大会@大阪府堺市
今日から2日間、会員になっている地方自治経営学会の研究大会が、大阪府堺市で開催される。この学会は、片山善博慶応大学大学院教授(総務大臣)を会長に、地方議員、首長、自治体職員などで構成されている。
春は東京で、秋は地方都市で研究大会を行っており、研究大会の安さと講師陣の豪華さには、いつも満足している。今回は、全国から200名を超える参加者があったが、いつもながら東京の議員が少ないのが特徴である。今回は23区からは私だけ。東京からは狛江市議と私の二人!!!なぜだろう?頑張れ首都東京の地方議員!お祭りと防災訓練めぐりばかりが能じゃない!
いささか不満だった、今回の講演から。
毎回参加される、片山会長は、急遽、菅改造内閣で総務大臣として入閣されたので、ビデオでの参加となった。地方自治に造詣の深い片山氏の入閣は大変結構なことだと思う。菅素人内閣で、唯一まともな「プロ」と言えるだろう。そういえば、消費庁長官に就任された福嶋元我孫子市長も、この学会の常連メンバーだった。(以下、講演者の敬称略)
福岡政行(白鷗大学教授)
知っていることは、みんなしゃべってしまう民主党政権は危ない。「円が81円になったら介入する」と手の内を明かした仙谷官房長官のおかげで、多くの業者がボロ儲けをした。
針の穴にラウダを通すほど大変だが、救国大連合で挙国一致政権を作る必要がある。が、いまの枠組みでは公明党が絶対にのれない。それは、菅直人総理は以前から「池田大作創価学会名誉会長の国会証人喚問」に積極的だし、仙谷官房長官の秘書の矢野何某は、創価学会を提訴した矢野絢也元公明党委員長の息子である。二人とも「仏敵」であり、この陣容ではのれない。
全国の公務員約350万人にかかる費用は、給与680万円、退職金2800万円、共済年金月額28万円、しめて年額35兆円である。ところが、国税の収入は37兆円。ここをなんとかしないと、税金がいくらあっても、公務員の人件費に消えてしまう。「仕事の数だけ公務員がいrのではない。公務員の数だけ、仕事を作るのだ。」
調整能力のない地方議員が多いのは、議会事務局のせいだ。調査は自分でやるべきだ。修学旅行のような視察に議会事務局が同行してはだめ。「これをやりたいが、どうしたら出来るか?」それを、役人に考えさせるのが政治家である。
推川忍(総務省自治財政局長)
顔かたち、聴衆をなめた話し方、独善的な話法、めりはりがない内容など、講話開始5分で「アウト」な方だった。内容もさることながら、自分の持ち時間を超えても話し続けるなど、高級官僚のいやらしさを実体験できた、よい講演だった。
彼の講演で、ひとつだけ評価するとすれば、「新たな公共などというまえに、公務員自らがボランテイアで地域起こしをしろ!」これはいい!
その後、開催市である堺市議会の長老(80歳)の取り組みの事例報告をお付き合いで40分ほど聞いた。その内容は到底評価するほどのものではないが、市議会議員41年間で80歳という「元気さ」には、拍手だ。
清水愼一(JTB常務取締役)
以前、大田観光協会のパーテイで名刺交換した際の態度に不快感を持って、その後、経歴を調べたら東大法学部から国鉄、JR取締役という「好きになれない」典型のような方だったので、「つまらない」との先入観で講演を迎えた。が、それは間違いだった!ごめんなさい!
旅館ホテルの売り上げが、最大時4兆9千億円あったものが、現在は2兆9千億円となった。2兆円の売り上げ減により、毎年、旅館ホテルが100件以上倒産している。
ところが、大分県長湯温泉では、平成元年の宿泊客7万6千人に対し、平成18年は83万2千人と激増している。だからこそ、地域にとっての観光のあり方を考えること重要なのだ。
地域にとって観光とは何なのか?
地域は、なぜ観光に取り組むのか?
地域における観光の目標は何か?
上記を明確にし、「観光」により地域にヒト、モノ、カネが循環して真に豊かになっているかの検証が必要である。地域が豊かになっていないのなら、「観光」の目標、取り組みに問題がないか検討すべきである。
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10月14日(木)
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