ID:98044
いぬぶし秀一の激辛活動日誌
by いぬぶし秀一
[1480552hit]

■決算認定、賛成だか反対だか不明な我が討論
 たちあがれ日本の犬伏秀一は、ただいま上程されました平成21年度大田区一般会計歳入歳出決算および各特別会計歳入歳出決算を認定することに「止む無く」賛成をいたします。この際、気になることを意見として申し述べますので、自らの昇進よりも区民の利便向上に意欲ある管理職各位には、来年度予算策定の参考にしていただければ幸いであります。利権と退職金の額、次期区長選挙のみに高い関心をお持ちの方はどうぞ聞き流してください。

 平成21年度に限らず、松原政権に変わってからの予算執行の特徴は「理念なき陳情予算」と断言することが出来るでしょう。首長としての、または行政当局としての「ビジョン」が、区政を担当されてから3年半を経過しても、まったく見えてこないのです。「地域力」という名目で、擦り寄る区内団体には「意味不明」の補助金、助成金をバラまき、「国際化」の名のもとに、民間感覚からは到底信じられない高額での、区長や一部幹部職員の度重なる海外旅行、単なるイベント屋と化した羽田国際化記念事業等、到底、尋常な予算執行とは思えないのです。

 同様に、理念なき土地購入や、無意味な建物購入も問題です。松原政権に代わってからは、まるで松原不動産、と嫌味を言いたくなるように土地を購入しています。オリックス救済としかも思えない中央5丁目の土地購入、大田体育館隣接地では、地権者からの購入要請により、利用目的のない中古マンションを近隣築浅の価格で建物ごと購入し、即刻解体した事案では、その非常識ぶりに怒った区民から区長、両副区長、清水教育長、遠藤代表監査委員らが被告として東京地方裁判所に提訴されています。その裁判過程における責任逃れの大田区側の詭弁、醜態は、住民側をあきれさせています。
 
 さらには、その裁判の証拠調べで「既存不適格」つまり違法状態のマンションを高額で購入したことが、過日の決算特別委員会での同僚議員の質問で明らかになりましたが、理事者の答弁は、相変わらず他人事のような無責任きわまるものでありました。
 
 また、区役所内に空きスペースがない、との理由で、京急蒲田駅近くの賃貸ビルに交通事業本部を移し、さらには、本庁舎近隣マンション内に仲介業者も驚くほどの改装費用を税金で支出して、会議室を賃貸しました。

 ところが、区役所2階には、100坪の広さの好立地を月額29万円という超廉価で貸し出しているレストランがあります。蒲田駅前という好立地において、庁舎内に「職員食堂」としての名目で廉価な家賃でレストランを確保する意味はありません。貸すときは超格安で、借りる時は相手の言い値で借りることが、松原政権の「民間感覚」なのでしょうか。

 さらに、私の地元、雑色駅前の土地購入では「東京都の指導により」との理由で、民間所有の土地を、大田区職員の再就職先でもある、三セクの蒲田開発事業株式会社に購入させたことも問題です。土地開発公社での購入であれば免税になる、不動産取得税や固定資産税まで、蒲田開発事業株式会社に払わせ、それを税金で補填している意味がわかりません。「東京都の指導」という「言い訳の常套句」は東京都から出向していた課長が「そう信じていただけ」であったことが私の質問により明らかになりました。
 
 決算特別委員会における同僚議員からの質問に、資産活用担当課長は「当時担当ではなかったので知らない」と、まったく無責任な答弁をしています。最近では、蒲田開発事業株式会社の社長を秋山副区長から野田副区長に交代させ、取締役には、大田区の小沢幹事長こと森透総務担当部長を就任させ、さらには、東京都出身の管理職を蒲田開発事業株式会社に移籍させたのです。蒲田駅周辺、京急蒲田駅舎、羽田空港跡地等、大きな利権がこの会社周辺に蠢いていることを痛感させる様々な動向は、良識ある職員、区政に関心のある区民の不審を深めています。
 

[5]続きを読む

10月13日(水)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ

[4]エンピツに戻る